国鉄キハ58系 最後の生き残り
いすみ鉄道が2022年5月20日(金)、観光列車「レストラン列車」に使用しているキハ28形ディーゼルカー(キハ28-2346)について、11月27日(日)で定期運行を終了すると発表しました。
かつて急行列車などに使われた国鉄キハ58系のうち、唯一の現役営業車両で、いすみ鉄道では2013年3月9日(土)から活躍してきましたが、次の理由により、やむを得ず定期運行を終了するそうです。
- 検査切れにより、全般検査を施工しなくてはならない。
- 走行エンジンの老朽化、交換部品の生産中止による今後の不安定な保守体制。
- 冷房エンジンの老朽化、交換部品の枯渇。
全般検査を行い、今後も営業車両として運行するには、走行エンジンおよび冷房エンジン、付帯艤装の交換や新設工事が必要で、これらすべてを施工するには、現在のいすみ鉄道運賃収入の年間売上を超える金額が必要といいます。
このキハ28形ディーゼルカー(キハ28-2346)について、定期運行終了後は2023年2月初旬まで、貸切車両などの不定期運行を計画しているそうで、その後については検討中とのこと。
いすみ鉄道は「今後残る期間につきましては、鉄道ファンの皆様とともに充実した時間を創れるように創意工夫をしながらイベント等も計画してまいります。どうぞご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」としています。