東急「THE ROYAL EXPRESS」四国・瀬戸内クルーズトレイン時刻・料金など発表

伊豆の豪華観光列車を四国で

東急、JR四国が2023年6月30日（金）、「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」について発表しました。

東急が伊豆エリアで運行している豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS（ザロイヤルエクスプレス）」を、四国エリアで、各地を周遊するクルーズトレインとして運行するものです。

「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」（画像：東急）

東急は「THE ROYAL EXPRESS」を伊豆エリアのほか、JR北海道、JR東日本、JR貨物と連携し、2020年8月から季節限定で、「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」として北海道エリアで運行。今回発表されたものは、その四国エリア版ともいえる列車です。

「四国・瀬戸内の豊かな海の幸、山の幸」「瀬戸の海と島々が織りなす美しい情景」「伝統と文化を今に継承する地域の方々とのふれあい」などを通じて、優雅なひとときを提供し、「THE ROYAL EXPRESS」の旅ならではの、オンリーワンの「美しさ、煌めく旅。」へ案内するといいます。

4日目に乗船する「おりんぴあどりーむせと」（画像：東急）

鉄道各社が連携して運行

「THE ROYAL EXPRESS」をクルーズトレインとして四国エリアで運行する目的は、四国・瀬戸内エリアの観光振興・地域活性化。その目的のため、東急、JR四国をはじめとする各社が、次の形で関わります。

東急: ツアーの販売・企画・運営、地域連携、車内サービスの提供
JR四国: 児島駅から四国島内での運行、地域連携への協力
JR西日本: 岡山～児島間の運行、岡山～高松間の運行における電気機関車提供
JR貨物: 1日目の高松駅以降の運行における電気機関車提供、伊豆からの車両輸送（「THE ROYAL EXPRESS」と電源車）
両備グループ: 「おりんぴあどりーむせと」の運航、専用バスの運行

四国エリアでの「THE ROYAL EXPRESS」運行は、北海道エリアでの運行と同様に、それが自走するのではなく、JR西日本とJR貨物の機関車にけん引され、車内で必要な電気の供給を電源車から受けながら、実施される形です。

「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」編成イメージ（画像：東急）

四国クルーズトレインの行程

今回発表された「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」のプランは、岡山駅から出発したのち、高松、琴平、松山、今治、しまなみ街道エリアを巡り、岡山駅へ戻ってくる3泊4日のコースです。

「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」行程（画像：東急）

1日目「～瀬戸の海に想いを馳せながら～」: 旅の始まりは瀬戸内の島々を雄大に結ぶ瀬戸大橋。車窓からはパノラマに広がる碧く穏やかな海、そして幾重にも重なりあう島々の芸術。随一の絶景を「THE ROYAL EXPRESS」の車窓からお楽しみください。そして「こんぴら参り」で栄え、伝統文化を今に受け継ぐ琴平にて、悠久の刻を感じるひとときをお過ごしください。
2日目「～四国の伝統文化を感じて～」: 瀬戸内の風に誘われ伝統文化を感じる旅。多度津から松山まで穏やかな瀬戸内沿いを走りながらゆったりとした列車旅をご堪能ください。人々の生活とともに美しく受け継がれた文化、建造物、山々、海が絵画のような車窓となり懐かしくそして新しい旅の舞台となります。
3日目「～凪の誘い・瀬戸内の絶景～」: 美しい島々を繋ぎ、ノスタルジックな彩りを見せる「しまなみ海道」。青い海と島々が織りなす絶景と瀬戸の凪に心奪われることでしょう。しまなみエリアの島々では、時がゆっくりと流れているかのような特別な時間をお過ごしください。
4日目「～フィナーレ～」: 青い空、小さく連なる山々、碧く煌めく海、四国・瀬戸内の彩りに美しさ煌めく旅の想いを巡らせていく。フィナーレは水戸岡鋭治氏がデザインした「おりんぴあどりーむせと」の貸切クルーズ。瀬戸内の美しい景色、風を感じながらオンリーワンの船旅で旅の想い出を分かちあいながら。

ちなみに「THE ROYAL EXPRESS」をデザインしたのは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」などでも知られる水戸岡鋭治氏です。

また、「THE ROYAL EXPRESS ～SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN～」車内で提供する昼食には、地元4店舗の料理人が四国・瀬戸内エリアの豊富な食材を活かし、この列車のためにその地域ならではの食事を用意するとのこと。