山口県内で被災した線路
JR西日本が2023年9月19日(月)、大雨により被災した美祢線、山陰本線の状況と、今後の見通しについて発表しました。
2023年6月30日(金)からの大雨で被災し、美祢線は厚狭駅(山口県山陽小野田市)と長門市駅(山口県長門市)のあいだの全線で、山陰本線は長門市駅と小串駅(山口県下関市)のあいだで、運転見合わせが続いています。
美祢線
美祢線は、80箇所で被災。第6厚狭川橋りょう流失をはじめ、盛土(路盤)やバラスト流失の多くが、厚狭川の水位上昇や氾濫によって生じたものと想定しているそうです。
厚狭川に起因する美祢線の大規模な被災は、2010年(平成22年)に引き続くもので、厚狭川全体の河川計画を検討する必要があると考えられること、また美祢線は被災前から、地域交通におけるその役割についての議論をJR西日本が沿線自治体に要請してきた路線であることから、今後の進め方について「関係自治体の皆様に相談させていただきたい」と、JR西日本はしています。
美祢線では、しばしば観光列車「〇〇のはなし」が特別運転されてきましたが、この被災をきっかけに路線が廃止になる可能性が、少なからずあるのかもしれません。
山陰本線
山陰本線は、69箇所で被災。そのため豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が山口線への迂回運転を行っているほか、観光列車「〇〇のはなし」は運休が続いています。
この山陰本線の被災に関しJR西日本は、被災メカニズムの調査や構造物の詳細調査を引き続き進め、調査結果についてはまとまり次第、発表するとのこと。
復旧に関する内容はありませんでしたが、美祢線とくらべ、運転再開へつながるとも考えられる発表になっています。