釧路湿原を楽しめる観光列車
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」、その2023年度における運行実績が発表されました。
川湯温泉駅までの延長運転や、「夕日ノロッコ号」の運転、釧路湿原駅での長時間停車といった取り組みを行った、2023年度の「くしろ湿原ノロッコ号」。4月29日から141日間、合計410本の運転で、乗車人数は1列車あたり154人、合計では6万3143人でした。
いずれの数字も対2022年度では、運行日数が104.4%、運行本数が105.7%、乗車人数が128.2%、1列車あたりの乗車人数が122.2%と、上昇しています。
ただコロナ前の対2019年度では、運行日数が100.7%、運行本数が82.8%、乗車人数が73.8%、1列車あたりの乗車人数が89.5%になっています。
運行期間中の取り組み
2023年度の「くしろ湿原ノロッコ号」では、運行にあたり、次の取り組みが行われました。
出発式の開催
4月29日の運行開始初日に、出発式を開催。釧路町産の昆布を使用した「昆布カット」を行い、塘路駅では標茶町の人々による出迎えも実施しています。
川湯温泉駅までの延長運転
エゾイソツツジが見ごろを迎える6月と、紅葉を迎える10月に、「くしろ湿原ノロッコ号」を川湯温泉駅まで延長して運転。普段の「くしろ湿原ノロッコ号」では見られない車窓を楽しむことができました。
また車内では、北海道標茶高等学校の生徒による沿線ガイドを実施。標茶駅と川湯温泉駅において、地域の人々による特産品の販売、「川湯ばやし」の演奏(10月)も行われています。
「夕日ノロッコ号」運転
2023年度で4年目を迎えた「夕日ノロッコ号」を、専用のヘッドマークとサボを装着し、9月にくわえ10月にも運転。釧路湿原に沈む夕日を楽しむことができました。
釧路湿原駅での長時間停車
2023年度に初めて行われた取り組みで、釧路川に最も接近するエリアと、細岡展望台からの眺望、ビジターズ・ラウンジへの立ち寄りなどを楽しむことができました。
また釧路湿原駅への到着時には、釧路町の人々による出迎えも行われています。