2023年「奥出雲おろち号」予約・料金・運転日・時刻

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」

運転日、時刻ほか掲載の情報は、災害などで変更の場合があります。鉄道会社の公式ホームページで、最新情報をご確認ください。

列車の特徴

由来はヤマタノオロチ

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、ヤマタノオロチ伝説が残る神話の里のトロッコ列車。車内放送にも、そうした話が登場します。

山深い地域を行くことも特徴です。ジグザグに走って勾配を緩和し、山を越える三段式スイッチバックを出雲坂根駅で通過します。ヤマタノオロチのような国道314号「奥出雲おろちループ」も車窓に出現。

  • 三段式スイッチバックの駅は、日本では出雲坂根駅のほか、JR九州の立野駅、大畑駅、真幸駅だけ。
  • トロッコ車両は、車端部が展望車のようになっており、前後方向の眺望を楽しむことが可能。
  • 出雲三成駅で開催される「仁多特産市」で、野菜などの買物が可能(木次方面行き列車のみ)。
  • 停車駅で「亀嵩駅そば弁当」、笹ずし、焼き鳥、スイーツなどを販売(要予約、曜日限定の場合あり)。
観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両の車端部

観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両の車端部

観光列車「奥出雲おろち号」停車駅での販売

観光列車「奥出雲おろち号」停車駅での販売

「奥出雲おろち号」新着ニュース

「奥出雲おろち号」ラストランは11月23日 「地域の皆さんの思いが1つに…」 最後の夏、残された課題は
PublishedbyBSS山陰放送車両の老朽化により、今シーズン限りでの運行終了が決まっている、JR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち...
「奥出雲おろち号」最後の秋の運転日発表 11月23日に最終運行
11月は土曜日も出雲市駅発でJR西日本が2023年8月24日(木)、秋の臨時列車(10月~11月運転分)について発表しました。観光列車「奥出雲おろち号」は、2023年11月23日(木・祝)で運転を終了...
「あめつち」木次線特別運行 大阪発ツアーを発売 国鉄色「やくも」乗車も
大阪発でも「あめつち」特別運行に日本旅行、JR西日本が2023年5月10日(水)、観光列車「あめつち」の木次線特別運行へ乗車する大阪発のツアーについて発表しました。両社が5月2日(火)に発表した、「あ...
最新セール情報

おもな運転区間

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、おもに次の区間で運転されます。

普通「奥出雲おろち号」
木次駅(島根県雲南市)~備後落合駅(広島県庄原市)、木次線経由、走行距離60.8km
普通「奥出雲おろち号」(延長運転)
出雲市駅(島根県出雲市)~備後落合駅(広島県庄原市)、山陰本線・木次線経由、走行距離97.6km
  • 駅名の読みは、木次が「きすき」、備後落合が「びんごおちあい」。
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」運転区間(国土地理院の地図を元に作成)

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」運転区間(国土地理院の地図を元に作成)

行き先の人気観光地・グルメ

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」の行き先には、どんな見どころ、グルメがあるのでしょうか。旅行プランの作成にお役立てください。

現存天守のひとつで国宝の松江城と遊覧船

現存天守のひとつで国宝の松江城と遊覧船

「奥出雲おろち号」が走る地域には、出雲大社、松江城、石見銀山、出雲そば、宍道湖七珍など、見どころ、グルメがいろいろあります。

編成・座席表

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、DE10形ディーゼル機関車と、12系客車2両で運転されます。

  • DE10形ディーゼル機関車は、編成の木次駅側に連結。折り返しでの機関車付け替えなし。
  • 12系客車は、1号車がトロッコ車両で、2号車が控車(ひかえしゃ)。乗客にはトロッコ車両(1号車)の指定席券が発売され、それと番号が同じ控車(2号車)の席も利用可能。
  • トロッコ車両は、窓ガラス、冷房装置なし。
  • 控車は、窓ガラスや冷房装置を備えた一般車両。天気が悪いときなど、そこでくつろげる。
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」12系客車

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」12系客車

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」シートマップ(JR西日本公式サイトより引用)

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」シートマップ(JR西日本公式サイトより引用)

車内・客席・設備

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」の客席は、すべて普通車指定席です。

トロッコ車両(普通車指定席)

「奥出雲おろち号」のトロッコ車両(1号車)は、向かい合わせ4人掛けのボックス席と、窓側を向いたカウンター席。窓ガラス、冷房装置は備えません。

観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両のボックス席

観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両のボックス席

観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両のカウンター席

観光列車「奥出雲おろち号」トロッコ車両のカウンター席

控車(普通車指定席)

「奥出雲おろち号」の控車(2号車)は、2人掛けのリクライニングシートが並ぶ一般車両。窓ガラス、冷房装置を備えます。

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」控車

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」控車

車内販売・物販

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、停車駅でお弁当、スイーツなどの販売を実施。事前予約が必要なもの、曜日限定販売のものもあります。

観光列車「奥出雲おろち号」停車駅販売品の一例(出雲の國・斐伊川サミット事務局公式サイトより引用)

観光列車「奥出雲おろち号」停車駅販売品の一例(出雲の國・斐伊川サミット事務局公式サイトより引用)

運転日・時刻表

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、車両の老朽化のため、2023年11月23日(木・祝)で運転を終了する予定です。

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は例年、4月から11月の土曜日、日曜日、祝日、行楽シーズンを中心に、1日1往復の運転が基本です。

  • 運転日は、通常の営業列車として走る日を掲載。
  • 現在、2023年11月末までの運転日が発表済み。
  • 備後落合駅行きの列車のみ、日曜日、祝日を中心に、出雲市駅始発の場合あり。

備後落合方面行きの運転日・時刻表

普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行き
木次駅10時08分発 → 日登駅10時15分発 → 下久野駅10時32分発 → 出雲八代駅10時43分発 → 出雲三成駅10時52分発 → 亀嵩駅11時02分発 → 出雲横田駅11時17分発 → 八川駅11時24分発 → 出雲坂根駅11時40分着/45分発 → 三井野原駅12時09分発 → 油木駅12時20分発 → 備後落合駅12時36分着
各駅に停車
全車普通車指定席
2023年01月:運転日なし
2023年02月:運転日なし
2023年03月:運転日なし
2023年04月:毎日運転(1日、10日~14日、19日、日曜日、祝日を除く)
2023年05月:毎日運転(8~12日、日曜日、祝日を除く)
2023年06月:運転日なし(特別運行あり
2023年07月:4日~7日、18日~31日運転(日曜日、祝日を除く/特別運行あり
2023年08月:毎日運転(日曜日、祝日を除く)
2023年09月:16日~30日運転(日曜日、祝日を除く)
2023年10月:1日~11日、13日~15日、21日~31日運転(日曜日、祝日を除く)
2023年11月:1日~23日運転(土曜日、日曜日、祝日を除く)
2023年12月:運転日なし
普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行き(延長運転)
出雲市駅8時45分発 → 直江駅8時53分着/9時03分発 → 荘原駅9時11分発 → 宍道駅9時17分着/28分発 → 加茂中駅9時43分発 → 出雲大東駅9時53分発 → 木次駅10時06分着/08分発 →(木次駅始発の場合と同じ停車駅、時刻で運転)→ 備後落合駅12時36分着
直江、荘原、宍道、加茂中、出雲大東、木次~備後落合間の各駅に停車
全車普通車指定席
2023年01月:運転日なし
2023年02月:運転日なし
2023年03月:運転日なし
2023年04月:日曜日、祝日、1日運転
2023年05月:日曜日、祝日運転
2023年06月:運転日なし(特別運行あり
2023年07月:23日、30日運転(特別運行あり
2023年08月:日曜日、祝日運転
2023年09月:日曜日、祝日運転(3日、10日を除く)
2023年10月:日曜日、祝日運転
2023年11月:土曜日、日曜日、祝日運転(25日、26日を除く)
2023年12月:運転日なし
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」車内

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」車内

木次方面行きの運転日・時刻表

普通「奥出雲おろち号」木次駅行き
備後落合駅12時57分発 → 油木駅13時14分発 → 三井野原駅13時27分発 → 出雲坂根駅13時49分着/14時07分発 → 八川駅14時23分発 → 出雲横田駅14時32分発 → 亀嵩駅14時46分発 → 出雲三成駅14時56分着/15時15分発 → 出雲八代駅15時24分発 → 下久野駅15時34分発 → 日登駅15時51分発 → 木次駅15時57分着
各駅に停車
全車普通車指定席
普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行きと同じ日に運転(延長運転日を含む)

きっぷの予約方法・予約状況

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、全車指定席のため、乗車には予約が必要です。

ツアーで予約

この観光列車へ乗るには、「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒なきっぷの予約が不要で、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。

クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
メニューから「奥出雲おろち号」で検索すると、「寝台特急『サンライズ出雲』・観光列車『奥出雲おろち号』『あまつぼし』列車で紡ぐ山陰 3日間」などが発売されています。
新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」に乗る!
★いま注目★ 新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」のツアーが登場。「『36ぷらす3』『ふたつ星4047』西九州新幹線『かもめ』3つの列車でめぐる九州鉄道紀行 3日間」「近鉄観光特急『あをによし』近鉄特急『ひのとり』嵯峨野トロッコ列車 信楽 日帰り」などが発売されています。
「古都・奈良」イメージの新観光列車「あをによし」

「古都・奈良」イメージの新観光列車「あをによし」

上記のツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。

通常のきっぷを予約

「奥出雲おろち号」への乗車に必要なきっぷは、次の通りです。

普通車指定席利用
乗車する区間で有効な「乗車券」と「指定席券」
グリーン車指定席利用
「奥出雲おろち号」はグリーン車指定席なし
普通車自由席利用
「奥出雲おろち号」は普通車自由席なし

この観光列車へ乗車するのに必要なきっぷについて、詳しくは次のページをご覧ください。

「奥出雲おろち号」は普通列車であるため、指定席券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗車できます。

この観光列車のきっぷは、JR西日本のネット予約サービス「e5489」、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。

予約状況は、JR西日本「e5489」で確認可能です。

きっぷの予約・購入方法について、詳しくは次のページをご覧ください。

きっぷ予約の難易度は「高い」です(「10時打ち」できれば、とれることが多い)。運転終了をひかえ、予約の難易度が高まっています。一部の席は、一般発売前からツアー用に確保されているため、ツアーでの乗車も一考の余地ありです。

きっぷ予約の注意事項

  • 「奥出雲おろち号」の指定席券は、1号車(トロッコ車両)のものだけを発売。そのきっぷで、番号が同じ2号車(控車)の席も利用可能。
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」

きっぷの料金

JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」に、通常のきっぷを予約して、大人1名で片道乗車した場合の料金です。

  • 料金は、おもな区間のみを掲載。
  • 料金は、時期などによって変動する場合あり。
木次~備後落合間で乗車
乗車券(1170円)+指定席券(530円)=1700円
出雲市~備後落合間で乗車
乗車券(1980円)+指定席券(530円)=2510円

子どもの料金について、詳しくは次のページをご覧ください。

割引きっぷ

旅のルートなどにもよりますが、JR西日本が用意している割引きっぷを使うと、観光列車の旅をお得に楽しめる場合があります。