列車の特徴
由来はヤマタノオロチ
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、ヤマタノオロチ伝説が残る神話の里のトロッコ列車。車内放送にも、そうした話が登場します。
山深い地域を行くことも特徴です。ジグザグに走って勾配を緩和し、山を越える三段式スイッチバックを出雲坂根駅で通過します。ヤマタノオロチのような国道314号「奥出雲おろちループ」も車窓に出現。
- 三段式スイッチバックの駅は、日本では出雲坂根駅のほか、JR九州の立野駅、大畑駅、真幸駅だけ。
- トロッコ車両は、車端部が展望車のようになっており、前後方向の眺望を楽しむことが可能。
- 出雲三成駅で開催される「仁多特産市」で、野菜などの買物が可能(木次方面行き列車のみ)。
- 停車駅で「亀嵩駅そば弁当」、笹ずし、焼き鳥、スイーツなどを販売(要予約、曜日限定の場合あり)。
「奥出雲おろち号」新着ニュース
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おもな運転区間
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、おもに次の区間で運転されます。
- 普通「奥出雲おろち号」
- 木次駅(島根県雲南市)~備後落合駅(広島県庄原市)、木次線経由、走行距離60.8km
- 普通「奥出雲おろち号」(延長運転)
- 出雲市駅(島根県出雲市)~備後落合駅(広島県庄原市)、山陰本線・木次線経由、走行距離97.6km
- 駅名の読みは、木次が「きすき」、備後落合が「びんごおちあい」。
行き先の人気観光地・グルメ
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」の行き先には、どんな見どころ、グルメがあるのでしょうか。旅行プランの作成にお役立てください。
編成・座席表
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、DE10形ディーゼル機関車と、12系客車2両で運転されます。
- DE10形ディーゼル機関車は、編成の木次駅側に連結。折り返しでの機関車付け替えなし。
- 12系客車は、1号車がトロッコ車両で、2号車が控車(ひかえしゃ)。乗客にはトロッコ車両(1号車)の指定席券が発売され、それと番号が同じ控車(2号車)の席も利用可能。
- トロッコ車両は、窓ガラス、冷房装置なし。
- 控車は、窓ガラスや冷房装置を備えた一般車両。天気が悪いときなど、そこでくつろげる。
車内・客席・設備
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」の客席は、すべて普通車指定席です。
トロッコ車両(普通車指定席)
「奥出雲おろち号」のトロッコ車両(1号車)は、向かい合わせ4人掛けのボックス席と、窓側を向いたカウンター席。窓ガラス、冷房装置は備えません。
控車(普通車指定席)
「奥出雲おろち号」の控車(2号車)は、2人掛けのリクライニングシートが並ぶ一般車両。窓ガラス、冷房装置を備えます。
車内販売・物販
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、停車駅でお弁当、スイーツなどの販売を実施。事前予約が必要なもの、曜日限定販売のものもあります。
- 事前予約が必要な停車駅での販売品は、出雲の國・斐伊川サミット事務局公式ホームページに掲載されている各販売者への電話で予約可能。
運転日・時刻表
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は例年、4月から11月の土曜日、日曜日、祝日、行楽シーズンを中心に、1日1往復の運転が基本です。
- 運転日は、通常の営業列車として走る日を掲載。
- 現在、2023年11月末までの運転日が発表済み。
- 備後落合駅行きの列車のみ、日曜日、祝日を中心に、出雲市駅始発の場合あり。
備後落合方面行きの運転日・時刻表
- 普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行き
- 木次駅10時08分発 → 日登駅10時15分発 → 下久野駅10時32分発 → 出雲八代駅10時43分発 → 出雲三成駅10時52分発 → 亀嵩駅11時02分発 → 出雲横田駅11時17分発 → 八川駅11時24分発 → 出雲坂根駅11時40分着/45分発 → 三井野原駅12時09分発 → 油木駅12時20分発 → 備後落合駅12時36分着
- 各駅に停車
- 全車普通車指定席
- 2023年01月:運転日なし
- 2023年02月:運転日なし
- 2023年03月:運転日なし
- 2023年04月:毎日運転(1日、10日~14日、19日、日曜日、祝日を除く)
- 2023年05月:毎日運転(8~12日、日曜日、祝日を除く)
- 2023年06月:運転日なし(特別運行あり)
- 2023年07月:4日~7日、18日~31日運転(日曜日、祝日を除く/特別運行あり)
- 2023年08月:毎日運転(日曜日、祝日を除く)
- 2023年09月:16日~30日運転(日曜日、祝日を除く)
- 2023年10月:1日~11日、13日~15日、21日~31日運転(日曜日、祝日を除く)
- 2023年11月:1日~23日運転(土曜日、日曜日、祝日を除く)
- 2023年12月:運転日なし
- 普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行き(延長運転)
- 出雲市駅8時45分発 → 直江駅8時53分着/9時03分発 → 荘原駅9時11分発 → 宍道駅9時17分着/28分発 → 加茂中駅9時43分発 → 出雲大東駅9時53分発 → 木次駅10時06分着/08分発 →(木次駅始発の場合と同じ停車駅、時刻で運転)→ 備後落合駅12時36分着
- 直江、荘原、宍道、加茂中、出雲大東、木次~備後落合間の各駅に停車
- 全車普通車指定席
- 2023年01月:運転日なし
- 2023年02月:運転日なし
- 2023年03月:運転日なし
- 2023年04月:日曜日、祝日、1日運転
- 2023年05月:日曜日、祝日運転
- 2023年06月:運転日なし(特別運行あり)
- 2023年07月:23日、30日運転(特別運行あり)
- 2023年08月:日曜日、祝日運転
- 2023年09月:日曜日、祝日運転(3日、10日を除く)
- 2023年10月:日曜日、祝日運転
- 2023年11月:土曜日、日曜日、祝日運転(25日、26日を除く)
- 2023年12月:運転日なし
木次方面行きの運転日・時刻表
- 普通「奥出雲おろち号」木次駅行き
- 備後落合駅12時57分発 → 油木駅13時14分発 → 三井野原駅13時27分発 → 出雲坂根駅13時49分着/14時07分発 → 八川駅14時23分発 → 出雲横田駅14時32分発 → 亀嵩駅14時46分発 → 出雲三成駅14時56分着/15時15分発 → 出雲八代駅15時24分発 → 下久野駅15時34分発 → 日登駅15時51分発 → 木次駅15時57分着
- 各駅に停車
- 全車普通車指定席
- 普通「奥出雲おろち号」備後落合駅行きと同じ日に運転(延長運転日を含む)
きっぷの予約方法・予約状況
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」は、全車指定席のため、乗車には予約が必要です。
ツアーで予約
この観光列車へ乗るには、「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒なきっぷの予約が不要で、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「奥出雲おろち号」で検索すると、「寝台特急『サンライズ出雲』・観光列車『奥出雲おろち号』『あまつぼし』列車で紡ぐ山陰 3日間」などが発売されています。
新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」に乗る!
- ★いま注目★ 新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」のツアーが登場。「『36ぷらす3』『ふたつ星4047』西九州新幹線『かもめ』3つの列車でめぐる九州鉄道紀行 3日間」「近鉄観光特急『あをによし』近鉄特急『ひのとり』嵯峨野トロッコ列車 信楽 日帰り」などが発売されています。

「古都・奈良」イメージの新観光列車「あをによし」
通常のきっぷを予約
「奥出雲おろち号」への乗車に必要なきっぷは、次の通りです。
- 普通車指定席利用
- 乗車する区間で有効な「乗車券」と「指定席券」
- グリーン車指定席利用
- 「奥出雲おろち号」はグリーン車指定席なし
- 普通車自由席利用
- 「奥出雲おろち号」は普通車自由席なし
この観光列車へ乗車するのに必要なきっぷについて、詳しくは次のページをご覧ください。
この観光列車のきっぷは、JR西日本のネット予約サービス「e5489」、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
予約状況は、JR西日本「e5489」で確認可能です。
きっぷの予約・購入方法について、詳しくは次のページをご覧ください。
きっぷ予約の注意事項
- 「奥出雲おろち号」の指定席券は、1号車(トロッコ車両)のものだけを発売。そのきっぷで、番号が同じ2号車(控車)の席も利用可能。
きっぷの料金
JR西日本の観光列車「奥出雲おろち号」に、通常のきっぷを予約して、大人1名で片道乗車した場合の料金です。
- 料金は、おもな区間のみを掲載。
- 料金は、時期などによって変動する場合あり。
- 木次~備後落合間で乗車
- 乗車券(1170円)+指定席券(530円)=1700円
- 出雲市~備後落合間で乗車
- 乗車券(1980円)+指定席券(530円)=2510円
子どもの料金について、詳しくは次のページをご覧ください。
割引きっぷ
旅のルートなどにもよりますが、JR西日本が用意している割引きっぷを使うと、観光列車の旅をお得に楽しめる場合があります。