JR観光列車 きっぷの予約・購入どうすればいい? 大きく2つの方法

JRの観光列車、どう予約すればいい?

JRの観光列車、どう予約すればいい?

列車の運転日、時刻、内容は、災害などで変更の場合があります。乗車の際は、鉄道会社の公式ホームページなどで情報をご確認ください。

大きく2つの方法が存在

観光列車をはじめとして、特急列車、新幹線など、事前に予約が必要なJRの列車に乗りたい場合、大きく2つの方法があります。

  • 通常のきっぷを予約、購入する。
  • ツアー(旅行商品)を購入する。

「通常のきっぷを予約、購入する」が基本ではありますが、複雑な部分が存在し、説明すると長くなることから、それぞれのメリット、デメリットについて、まずまとめました。

通常のきっぷを予約・購入する

列車を利用する区間の乗車券と、特急券、指定席券、グリーン券、寝台券などを必要に応じて購入する、JRの標準的な乗車方法です。

メリット

旅行の計画を自由にたてられます。

この方法は、自分が乗りたい列車、行きたい場所へ自由に旅を楽しめますし、「青春18きっぷ」や「フルムーン夫婦グリーンパス」といったきっぷ(特別企画乗車券)を活用すれば、お得に列車の旅を楽しむことも可能です。

デメリット

JRの駅にある「みどりの窓口」

JRの駅にある「みどりの窓口」

自由なぶん、旅行計画の作成や宿泊の手配はもちろん、きっぷの予約、購入も自分でせねばなりません。

とはいえ、きっぷの予約、購入にあたって、「えきねっと」「e5489」といったJRのインターネット予約サービスを使えば、自宅ですべて行うことも可能です。

ただJRのインターネット予約サービスは、予約できる列車や席に制約があるほか、JR各社で異なるその使い方をまず知らなければなりません。

またお得なきっぷには、そのきっぷ独自のルール、制約が存在することが多いです。

JRの駅にある「みどりの窓口」(JR東海の駅では「JR全線きっぷうりば」)や、係員と通話するタイプの指定席券売機を使えば、担当の係員と話しながらきっぷの予約、購入が可能。予約できる列車や席に制約も特にないため、難しさは少ないかもしれません。

しかし「みどりの窓口」、通話型の指定席券売機がある駅は限られており、そこまで行く手間や時間を考える必要が出てきます。きっぷ購入以外の、たとえば旅程などに関わることの相談は基本的にできません。また通話型ではない指定席券売機では、自分ですべて機械を操作せねばならないほか、予約、購入できるきっぷに制約もあります。

おもな旅行会社の窓口でもJRのきっぷ予約、購入は可能ですが、同様に、そこまで行く手間や時間を考えねばなりません。きっぷ購入以外の、たとえば旅程などに関わることの相談には、相談料が必要になる場合があります。

そして特に人気の高い列車では、「きっぷの争奪戦」が待っています。

自由度が高く、自宅ですべて手配することも可能ですが、知識、テクニック、もしくは手間暇が必要になってきます。「争奪戦」が待っている場合も。

ツアー(旅行商品)を購入する

列車と宿泊などがセットになったツアーを購入して、乗車する方法です。添乗員付きの一斉行動ツアーもあれば、個人行動のプラン、最低限の列車と宿泊だけを確保する自由度が高いフリープランもあります。

メリット

予約、購入がかんたんで、現地でも楽ちんです。

多くのツアーはインターネットで予約、購入でき、それを予約、購入してしまえば、あとは出発日を待つだけ。フリープランであれば、列車や宿泊を自分で選んで予約、購入することも可能です。

人気が高く、通常のきっぷを予約、購入する方法では「争奪戦」が発生し、乗車が難しい列車でも、ツアーだとかんたんに乗れることがあります。JRのきっぷは「一般枠」と別に、「団体枠」が設けられている場合があるためです。

ツアーによっては、そのツアーでしか楽しめない特別な体験が用意されていることもメリットといえるでしょう。また観光列車のなかには、通常のきっぷは発売せず、食事などがセットになったツアーを購入しないと乗車できない列車も存在します。

寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」もツアーで乗車可能

寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」もツアーで乗車可能

デメリット

ツアーはどうしても、自由度が低くなりがちです。乗りたい列車、行きたい場所ばかりが旅程に入っているとは限りません。添乗員付きツアーは、団体行動が求められます。

ただ逆にいえば、ツアーはその旅程などに問題が特になければ、メリットのほうが大きい、ということにもなりえます。

旅行代金については、格安プランもあれば高級プランもあるため、一概に「安い」「高い」とはいえません。一般的に、高額なツアーはそれ相応の内容ですし、旅行会社も他社との競争があるなか、お得なツアーはあっても、相場と比較して割高なツアーは出しづらいでしょう。

予約、購入が楽ちんなかわりに、自由度は低め。その点をデメリットに感じなければ、一考の価値ありでしょう。「団体枠」で人気列車へかんたんに乗れる場合、ツアーだけの特別な体験を含む場合も。

おすすめツアー

観光列車をはじめ、「鉄道ツアーに強い旅行会社」を次にまとめました。さまざまなツアーが用意されているので、乗りたい列車の名前で一度、ツアーを検索してみることをおすすめします。

クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
「観光列車の旅」「寝台列車の旅」「新幹線の旅」など、人気列車に乗るツアーが多数あります。
近畿日本ツーリスト「観光列車・寝台列車の旅特集」
列車と宿泊をセットにして、お得に予約可能。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」のフリープランも。
JR東日本ダイナミックレールパック
東日本・北海道エリアの移動におすすめ。新幹線や特急列車、宿泊をセットにし、お得に予約できます。
新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」に乗る!
★いま注目★ 新観光列車「ふたつ星4047」「あをによし」のツアーが登場。「『36ぷらす3』『ふたつ星4047』西九州新幹線『かもめ』3つの列車でめぐる九州鉄道紀行 3日間」「近鉄観光特急『あをによし』近鉄特急『ひのとり』嵯峨野トロッコ列車 信楽 日帰り」などが発売されています。
「古都・奈良」イメージの新観光列車「あをによし」

「古都・奈良」イメージの新観光列車「あをによし」

上記のツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。

「通常のきっぷ」どう予約・購入すればいい?

JRのきっぷ予約、購入は、基本的な部分はそれほど難しくはないのですが、例外や制約があったり、JR各社のインターネット予約サービスによって違いがあったり、複雑な部分が存在するのも事実です。

観光列車、特急列車、新幹線など、予約が必要なJRの列車に通常のきっぷを購入して乗りたい場合、どうすればいいか、その方法を次のページにまとめました。JRのインターネット予約サービスでは、通常のきっぷ発売タイミング(乗車1か月前の午前10時00分)より前にその手配を申し込める「事前申し込み」が可能なこともあり、うまく使えば便利です。

自分でスケジュールを計画して、きっぷを手配するのも、旅行の楽しみのひとつ。ぜひ参考にして、列車の旅を楽しんでください。