料金、予約方法、時刻表、停車駅、座席、よくある質問など、津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」について、わかりやすくお答えします。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
2024年度の「ストーブ列車」運行開始にあたり、セレモニーが開催されます。詳しくは「最新ニュース」をご覧ください。
「ストーブ列車」とは?
「ストーブ列車」は、青森県の津軽半島を走る津軽鉄道の観光列車。昭和20年代ごろに製造されたレトロな旧型客車に、石炭を焚いて使うダルマストーブを搭載し、ときには地吹雪になる雪景色のなか、タイムスリップしたかのような旅を楽しむことができます。
車内販売でスルメや日本酒などが販売されており、ダルマストーブであぶったアツアツのところを味わえるのも特徴。事前予約で「ストーブ弁当」を味わうことも可能です。
車内・座席・編成
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」、その車内、座席、編成などについてご紹介します。
ボックスシート
「ストーブ列車」の座席は、すべて向かい合わせ4人掛けのボックスシートです。
このボックスシートのうち、1両あたり2か所で、座席のあいだにダルマストーブを設置。その熱、スルメをあぶる風情を間近で感じることができます。
ただその席は、どうしても注目が高くなるため、通常のボックスシートのほうがよい場合もありそうです。
(参考)一般車両
「ストーブ列車」には、ダルマストーブを搭載していない現代の一般的なディーゼルカーも連結されます。
この一般車両に乗車する場合、ストーブ列車券は不要ですが、「ストーブ列車」らしさは味わえません。
編成・座席表
「ストーブ列車」は基本的に、DC350形ディーゼル機関車と、旧型客車2両、津軽21形ディーゼルカー(一般車両)1両の編成で運転されます。
このうち、ダルマストーブが搭載されているのは2両の旧型客車のみであることに、注意が必要です。
運行日・停車駅・時刻表
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」、その運行区間、運行日、停車駅、時刻表についてご紹介します。
運行区間
「ストーブ列車」の運行区間は、津軽五所川原~津軽中里間です。
運行日・停車駅・時刻表
「ストーブ列車」の運行は例年、12月1日から3月31日まで、最大1日3往復が基本です。
下り列車(津軽中里方面)時刻表
151列車は、12月1日、12月2日から29日の平日は、一般車両だけで運転されます。
駅名 | 151列車 | 153列車 | 155列車 |
---|---|---|---|
津軽五所川原 | 9:35発 | 12:00発 | 14:40発 |
十川 | 9:38発 | 12:03発 | 14:43発 |
五農校前 | 9:43発 | 12:08発 | 14:48発 |
津軽飯詰 | 9:46発 | 12:11発 | 14:51発 |
嘉瀬 | 9:56発 | 12:21発 | 15:01発 |
金木 | 10:01/05 | 12:26/30 | 15:06/10 |
芦野公園 | 10:08発 | 12:33発 | 15:13発 |
大沢内 | 10:14発 | 12:39発 | 15:19発 |
津軽中里 | 10:20着 | 12:45発 | 15:25発 |
上り列車(津軽五所川原方面)時刻表
152列車は、12月1日、12月2日から29日の平日は、一般車両だけで運転されます。
駅名 | 152列車 | 154列車 | 156列車 |
---|---|---|---|
津軽中里 | 10:53発 | 13:37発 | 15:54発 |
大沢内 | 10:58発 | 13:43発 | 16:00発 |
芦野公園 | 11:04発 | 13:49発 | 16:06発 |
金木 | 11:07/11 | 13:52/56 | 16:09/12発 |
嘉瀬 | 11:16発 | 14:01発 | 16:17発 |
津軽飯詰 | 11:25発 | 14:10発 | 16:26発 |
五農校前 | 11:28発 | 14:13発 | 16:29発 |
十川 | 11:33発 | 14:18発 | 16:34発 |
津軽五所川原 | 11:37着 | 14:22発 | 16:38発 |
きっぷの予約方法
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、全車自由席です。予約不要で乗車できます。
ただ全車自由席のため、座席を確保できるかどうか、気になるところ。
そこで、「ストーブ列車」乗車と宿泊などがセットになったツアーを予約すると、ツアー客向けに確保された座席を利用できるため、おすすめです。おまかせで楽できるほか、トータルではお得になる場合があるのも魅力です。
クラブツーリズム「鉄道の旅特集」のメニューから「ストーブ列車」で検索すると、「リゾートしらかみ・津軽ストーブ列車・三陸鉄道こたつ列車貸切運行 10の列車で繋ぐ北東北 冬の鉄道旅 4日間」などが発売されています。
必要なきっぷ
通常のきっぷを購入して「ストーブ列車」に乗車する場合、必要なきっぷは次の通りです。
- 乗車券(運賃)
- ストーブ列車券(ストーブ列車料金)
きっぷは、津軽五所川原駅、金木駅、津軽中里駅で購入できるほか、車内、降車時の精算も行えます。
きっぷの注意事項
- ダルマストーブがない一般車両を利用する場合、必要なきっぷは「乗車券(運賃)」のみです。
- Suica、PASMO、ICOCAといった交通系ICカードは使えません。
- 「津軽フリーパス」では乗車できません(一般車両はOK)。
きっぷの料金
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」の料金は、乗車区間の運賃(乗車券)に、ストーブ列車料金(ストーブ列車券)をくわえた値段です。
子供(小学生)の料金は、運賃が約半額になります。ストーブ列車券は大人料金と同じです。詳しくは、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」をご覧ください。
津軽五所川原駅からの料金
津軽五所川原駅から乗車した場合の、大人1人、片道の値段です。乗車駅と下車駅が逆になっても、料金は同じです。
下車駅 | 乗車券 | ストーブ列車券 | 合計 |
---|---|---|---|
津軽飯詰 | 260円 | 1000円 | 1260円 |
嘉瀬 | 490円 | 1000円 | 1490円 |
金木 | 560円 | 1000円 | 1560円 |
芦野公園 | 650円 | 1000円 | 1650円 |
津軽中里 | 870円 | 1000円 | 1870円 |
津軽中里駅からの料金
津軽中里駅から乗車した場合の、大人1人、片道の値段です。乗車駅と下車駅が逆になっても、料金は同じです。
下車駅 | 乗車券 | ストーブ列車券 | 合計 |
---|---|---|---|
芦野公園 | 360円 | 1000円 | 1360円 |
金木 | 400円 | 1000円 | 1400円 |
嘉瀬 | 490円 | 1000円 | 1490円 |
津軽飯詰 | 730円 | 1000円 | 1730円 |
津軽五所川原 | 870円 | 1000円 | 1870円 |
よくある質問
注目の質問
- Q「ストーブ列車」の乗り方は? 予約方法は?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、全車自由席です。予約不要で乗車できます。
必要なきっぷは、乗車券とストーブ列車券。津軽五所川原駅、金木駅、津軽中里駅で「ストーブ列車」へ乗車する前に購入できるほか、車内、降車時の精算も可能です。
座席を確保できるか心配な場合は、「ストーブ列車」へ乗車するツアーの予約、購入をおすすめします。
「ストーブ列車」の乗り方、予約について、詳しくはこのページ「きっぷの予約方法」の項目をご覧ください。
- Q2024年度の運行日は? いつから走る?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は2024年度、2024年12月1日(日)から2025年3月31日(月)まで運転されます。
1日3往復の運転が基本ですが、12月は2往復の運転になる日があるため、注意が必要です。
「ストーブ列車」の運行日について、詳しくはこのページ「運行日・停車駅・時刻表」の項目をご覧ください。
- Q2024年度の時刻表は?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は2024年度、最大で1日3往復が運転されます。
津軽五所川原駅の発車時刻は、9時35分、12時00分、14時40分(いずれも津軽中里駅行き)。
津軽中里駅の発車時刻は、10時53分、13時37分、15時54分(いずれも津軽五所川原駅行き)。
途中の停車駅は、十川、五農校前、津軽飯詰、嘉瀬、金木、芦野公園、大沢内。午前中の1往復は運休日があるため、注意が必要です。
「ストーブ列車」の時刻表について、詳しくはこのページ「運行日・停車駅・時刻表」の項目をご覧ください。
- Qスルメの値段は?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」では、車内でスルメや日本酒などを販売。ダルマストーブであぶりたてのところを、おいしくいただけます。
2023年度、車内販売のスルメの値段は800円、日本酒の値段は400円でした。
- Q車内に持ち込みできる?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」にスルメを持ち込み、ダルマストーブであぶるのは、NGかと思われます。スルメは車内販売で購入し、あぶってもらう形がよいでしょう。
車内販売の売り上げが「ストーブ列車」や津軽鉄道の応援、存続につながるといいですね。
車内のダルマストーブを使わない持ち込みであれば、特に問題ないかと思われます。
また事前予約で、「ストーブ弁当」を味わうことも可能です。
- Q料金は?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」の料金は、乗車区間の運賃(乗車券)に、1000円のストーブ列車料金をくわえた値段です。
津軽五所川原駅から「ストーブ列車」に乗車した場合、大人片道の料金は、金木駅まで1560円、終点の津軽中里駅まで1870円になります。
なお、子供(小学生)の運賃は大人の約半額ですが、ストーブ列車料金は大人と同額です。
「ストーブ列車」の料金について、詳しくはこのページ「運行日・停車駅・時刻表」の項目をご覧ください。
- Qツアーはある?
- A
旅行会社から、津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」に乗車するツアーが発売されています。
「ストーブ列車」は全車自由席のため、通常は座席の事前確保ができませんが、ツアーだとツアー用の区画が確保されているため、おすすめです。
「ストーブ列車」のツアーについて、詳しくはこのページ「きっぷの予約方法」の項目をご覧ください。
- Q「ストーブ列車」へのアクセスは?
- A
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、JR東日本の五能線と接続する津軽五所川原駅から発着します。JRの駅名は「五所川原駅」ですが、場所は同じです。
五所川原駅まで、弘前駅から五能線の普通列車で45分程度、青森駅から快速「リゾートしらかみ」で1時間20分程度です。
青森駅、新青森駅と五所川原駅を結ぶバスも運行されており、五所川原駅前までの所要時間は、新青森駅から1時間程度です。
「ストーブ列車」の運行区間について、詳しくはこのページ「運行日・停車駅・時刻表」の項目をご覧ください。
最新ニュース
出発セレモニーを開催
2024年度も12月1日(日)から、「ストーブ列車」の運行がスタート。その1番列車の出発にあわせて、津軽五所川原駅で出発セレモニーが開催されます。
当日は、11時05分から津軽五所川原駅前で津軽三味線の演奏が行われ、20分からホームで出発セレモニーがスタート。55分から津軽三味線の演奏、ちびっ子駅長たちによるお見送りが始まり、12時00分に「ストーブ列車」が発車します。
また当日、セレモニーの終了後のホームで「津鉄汁」が、「ストーブ列車」車内で「石炭クッキー」の豆パックが、数量限定で振る舞われるそうです。