
北海道エリアを走るJR北海道、道南いさりび鉄道、函館市電の観光列車あわせて11種類について、特徴、運行日、料金、予約方法などをご紹介します。
観光列車「楽&得」に乗るには?
人気の観光列車、寝台列車へ乗るには、旅行会社が発売している「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒な切符の手配が不要、おまかせで楽できるほか、お得なツアーも用意されているからです。

クラブツーリズム「鉄道の旅特集」では、「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「一度は乗りたい九州3つの観光列車『指宿のたまて箱』『36ぷらす3』『ゆふいんの森』に乗車」など、様々なプランを用意。
ひとり旅、女性限定ツアーもあるので、どんなツアーが、どのくらいの値段で予約できるのか、旅行計画の前にぜひ一度、チェックしてみてください。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
花たび そうや
「花たび そうや」は、旭川駅(北海道旭川市)と稚内駅(北海道稚内市)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
日本最北を行く観光列車で、地域の人々やご当地キャラクターによるおもてなし、特産品販売、イベントなどを停車駅や車内で楽しみながら、「最果ての春」を旅します。

買い物やグルメをいくつもの停車駅で楽しみながら、鉄道の旅ができます。2025年春の運行では、道北の木材を使ったコースター作り体験も車内で行われました!

運行日・時刻表
「花たび そうや」は例年、道北エリアが春を迎える5月中旬から6月上旬の土曜日に稚内駅行き、日曜日に旭川駅行きを、1日1本ずつ運行するのが基本です。
10月に「秋たび そうや」として運行する場合もあります。
詳しくは、JR北海道「花たび そうや」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「花たび そうや」は、全車指定席の急行列車です。乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 旭川~名寄:3620円
- 旭川~音威子府:5360円
- 旭川~稚内:8430円
「JR北海道・宗谷本線急行「花たび そうや号」稚内~旭川全区間乗車!観光列車で寛ぐ春の道北紀行 2日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
流氷物語号
「流氷物語号」は、網走駅(北海道網走市)と知床斜里駅(北海道斜里町)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
車窓に流氷が見える唯一の路線、釧網本線。その珍しい流氷の車窓を楽しもうという列車です。車内では地元ガイドによる案内を実施。知床斜里駅行き列車は、途中の北浜駅で展望台からオホーツク海を眺望できるほか、網走駅行き列車は、途中の浜小清水駅で買い物などを楽しめます。

流氷は、天気や風、海の状況などによる影響を受けるため、日によって見えたり見えなかったりすることも……。皆様の幸運をお祈りします!

運行日・時刻表
「流氷物語号」は例年、オホーツク海沿岸へ流氷がやってくる2月上旬から3月上旬に、1日2往復の運行が基本です。
詳しくは、JR北海道「流氷物語号」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「流氷物語号」は、指定席と自由席がある普通列車(通過駅あり)です。
指定席へ乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
自由席は、予約不要で乗車できます。ただし、流氷が見えやすい海側の席は、多くが指定席です。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 網走~北浜:1200円(指定席)/360円(自由席)
- 網走~浜小清水:1420円(指定席)/560円(自由席)
- 網走~知床斜里:1880円(指定席)/1040円(自由席)
「流氷物語号」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
SL冬の湿原号
「SL冬の湿原号」は、釧路駅(北海道釧路市)と標茶駅(北海道標茶町)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
釧路湿原エリアを通るSL列車で、白銀の世界を、漆黒の蒸気機関車が情緒満点に走行。ダルマストーブを備えたカフェカーが連結されており、スルメをあぶって味わうことなどが可能です。

釧路湿原周辺に生息している天然記念物のタンチョウが、雪の車窓に現れることも……。皆様の幸運をお祈りします!

運行日・時刻表
「SL冬の湿原号」は例年、釧路湿原が雪で覆われる1月中旬から3月中旬の金曜日、土曜日、日曜日、祝日を中心に、1日1往復の運行が基本です。
詳しくは、JR北海道「SL冬の湿原号」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「SL冬の湿原号」は、全車指定席の普通列車(通過駅あり)です。乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 釧路~釧路湿原:2150円
- 釧路~塘路:2360円
- 釧路~標茶:3060円
「SL冬の湿原号」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
くしろ湿原ノロッコ号
「くしろ湿原ノロッコ号」は、釧路駅(北海道釧路市)と塘路駅(北海道標茶町)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
釧路湿原エリアを通るトロッコ列車で、その雄大な風景と清々しい空気を肌で直接感じながら、列車の旅を楽しむことができます。

釧路湿原駅で途中下車して散策できる「よくばりノロッコ号」、釧路湿原の夕景を楽しむ「夕日ノロッコ号」、川湯温泉駅まで行く「ノロッコ川湯温泉号」が運行される日もあります!

運行日・時刻表
「くしろ湿原ノロッコ号」は例年、釧路湿原が緑に覆われる4月下旬から10月上旬に、最大で1日2往復の運行が基本です。
詳しくは、JR北海道「くしろ湿原ノロッコ号」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「くしろ湿原ノロッコ号」は、全車指定席の普通列車(通過駅あり)です。乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 釧路~釧路湿原:1310円
- 釧路~細岡:1420円
- 釧路~塘路:1520円
「くしろ湿原ノロッコ号・釧路川カヌー 大自然を全身でダイナミックに楽しむ 感動の釧路探訪 3日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
富良野・美瑛ノロッコ号
「富良野・美瑛ノロッコ号」は、旭川駅(北海道旭川市)、美瑛駅(北海道美瑛町)と富良野駅(北海道富良野市)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
富良野、美瑛エリアを通るトロッコ列車で、北海道らしい花咲く丘の景色、その空気を肌で直接感じながら、列車の旅を楽しむことができます。

途中駅でしばらく停車し、そこで沿線のお酒やグルメを楽しめる「富良野・美瑛まんきつノロッコ号」が運行される日もあります!

運行日・時刻表
「富良野・美瑛ノロッコ号」は例年、ラベンダーなどの花々が見ごろを迎える6月上旬から9月下旬に、1日3往復の運行が基本です。
詳しくは、JR北海道「富良野・美瑛ノロッコ号」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「富良野・美瑛ノロッコ号」は、指定席と自由席がある普通列車(通過駅あり)です。
指定席へ乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
自由席は、予約不要で乗車できます。ただし、時期によって全車指定席になる場合があるため、要注意です。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 旭川~富良野:2220円(指定席)/1380円(自由席)
- 美瑛~富良野:1640円(指定席)/800円(自由席)
- ラベンダー畑~富良野:1160円(指定席)/320円(自由席)
「『くしろ湿原』・『富良野・美瑛』ノロッコ号にW乗車! 列車とバスで繋ぐ北海道大周遊 根室・納沙布岬・知床・網走・稚内 5日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
フラノラベンダーエクスプレス
「フラノラベンダーエクスプレス」は、札幌駅(札幌市北区)と富良野駅(北海道富良野市)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
1両まるまるのフリースペース、全席コンセントなどの充実した車内設備が特徴で、富良野、美瑛エリアへ快適にアクセスできます。

大丸札幌店がセレクトした北海道の銘菓、おつまみ、ドリンク、列車のグッズなどを、車内で販売する日もあります!

運行日・時刻表
「フラノラベンダーエクスプレス」は例年、ラベンダーなどの花々が見ごろを迎える6月上旬から9月下旬に、1日1往復の運行が基本です。
臨時特急「秋のラベンダー号」として、10月、11月に走る場合もあります。
詳しくは、JR北海道「フラノラベンダーエクスプレス」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「フラノラベンダーエクスプレス」は、指定席と自由席がある特急列車です。
指定席へ乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
自由席は、予約不要で乗車できます。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 札幌~富良野:5440円(指定席)/4910円(自由席)
「フラノラベンダーエクスプレス」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
特急ニセコ号
「特急ニセコ号」は、札幌駅(札幌市北区)と函館駅(北海道函館市)のあいだで、JR北海道が運行する観光列車です。
普段は特急列車が走っていない小樽、倶知安、ニセコ経由で走行。途中駅や車内では「ニセコトレインマルシェ」が開催され、沿線の人々によるおもてなし、地域の味覚などを楽しむことができます。

「ニセコトレインマルシェ」では、沿線の高校生たちが活躍。オリジナルの観光ガイド、車内販売、おもてなしなどで楽しませてくれます!

運行日・時刻表
「特急ニセコ号」は例年、9月の週末、祝日に、1日1往復の運行が基本です。
詳しくは、JR北海道公式サイトをご覧ください。
予約方法・料金
「特急ニセコ号」は、全車指定席の特急列車です。乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 札幌~倶知安:3920円
- 札幌~函館:9220円
- 小樽~函館:8560円
「特急ニセコ号」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
赤い星
「赤い星」は、JR北海道が2027年2月から北海道各地で運行する予定の観光列車です。
ラグジュアリー志向の観光列車で、車内に個室、ラウンジ、茶室、展望室などを用意。クルーズトレインとしても運行されます。

運行日・時刻表
「赤い星」は、季節ごとに区間を変えながら運行されます。
1月下旬から3月上旬は札幌~網走間、4月下旬から7月中旬は釧路~知床斜里間を走り、7月下旬から11月上旬は道内各地でクルーズ運行する予定です。

予約方法・料金
「赤い星」のクルーズ運行に乗車するには、ツアーを予約する必要があります。詳細はまだ発表されていません。
そのほかの運行は、ランチやスイーツなどがセットになったプランを予約、購入するか、通常の切符をJRの駅にある「みどりの窓口」などで予約、購入することで乗車できます。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 札幌~網走:2~3万円台(乗車のみ)/3~4万円台(ランチプラン)
- 釧路~知床斜里:1~2万円台(乗車のみ)/2~3万円台(ランチプラン・スイーツプラン)
「赤い星」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
青い星
「青い星」は、JR北海道が2027年6月から北海道各地で運行する予定の観光列車です。
同時期に登場する新しい観光列車「赤い星」と比較して、ややカジュアルな志向。全車に展望室、大型荷物置き場が設けられます。

運行日・時刻表
「青い星」は、季節ごとに区間を変えながら運行されます。
1月下旬から3月上旬は網走~知床斜里間、6月上旬から9月中旬は旭川・美瑛~富良野間を走る予定です。

予約方法・料金
「青い星」は、全車指定席です。乗車するには、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道)。
- 網走~知床斜里:4000円程度
- 旭川~富良野:5000円程度
「青い星」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
ながまれ海峡号
「ながまれ海峡号」は、函館駅(北海道函館市)と木古内駅(北海道木古内町)のあいだで、道南いさりび鉄道が運行する観光列車です。
車窓に津軽海峡の夕景、夜景を楽しみながら、地元食材を使った料理、スイーツなどを味わうことができます。

茂辺地駅ホームで行われるバーベキュー「いさりび焼」、上磯駅ホームで行われる地元特産品の立ち売りも魅力です!

運行日・時刻表
「ながまれ海峡号」は例年、5月下旬から10月中旬の土曜日に月2回、1日1往復の運行が基本です。
11月と3月にも、「ながまれ海峡号おでん列車」として運行される場合があります。
詳しくは、道南いさりび鉄道「ながまれ海峡号」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「ながまれ海峡号」へ乗車するには、北海道オプショナルツアーズ「ほっとバス」で予約する必要があります。
料金は、1万7600円から2万1100円です(2025年度の大人1人分)。
「8つの在来線・特急で北海道を周遊 沿線のグルメを満喫 北海道グルメライン 5日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
箱館ハイカラ號
「箱館ハイカラ號」は、駒場車庫前停留場(北海道函館市)と谷地頭停留場(同)、函館どつく前停留場(同)のあいだで、函館市電が運行する観光列車です。
大正時代から函館の街を走り、その後、除雪車に改造された路面電車を、1992年(平成4年)に大正時代の姿へ復元。タイムスリップしたかのような旅を楽しめます。

「箱館ハイカラ號」はかつて、竹で作ったブラシを回転させて線路の雪をどける除雪車「ササラ電車」でした!

運行日・時刻表
「箱館ハイカラ號」は例年、4月中旬から10月中旬の土曜日、日曜日、祝日に運行するのが基本です。
詳しくは、函館市電「箱館ハイカラ號」公式サイトをご覧ください。

予約方法・料金
「箱館ハイカラ號」は、予約不要で乗車できます。
料金は、一般の路面電車と同様に乗車区間でかわり、210円から260円です(大人1人分、片道)。
「箱館ハイカラ號」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
