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JR人気列車のきっぷ予約「10時打ち」&「みどりの窓口」ガイド

「みどりの窓口」で人気列車を予約する「10時打ち」

「みどりの窓口」で人気列車を予約する「10時打ち」

観光列車や新幹線、特急列車などのきっぷを予約、購入できる、JR駅の「みどりの窓口」。そこでのきっぷ予約、購入方法と、人気列車を予約するテクニック「10時打ち」について、わかりやすく解説します。

「みどりの窓口」の基本

かんたんに言うと、指定席(グリーン席、寝台を含む)のきっぷを販売する有人の窓口を、JRでは「みどりの窓口」(JR東海の駅では「JR全線きっぷうりば」)と呼んでいます。

JR駅にある「みどりの窓口」

JR駅にある「みどりの窓口」

きっぷ予約・購入の流れ

指定席のきっぷが欲しい場合、「みどりの窓口」へ行き、備え付けの申込用紙に乗車日時、区間などを記入して、順番が回ってきたらカウンターへ提出。駅係員が端末を操作し、きっぷを発券してくれます。

「みどりの窓口」には紙の全国版時刻表が用意されていますが、あらかじめ欲しいきっぷの内容(いつ、どの列車に乗るかなど)をメモしておき、それを見て駅で申込用紙に記入するとスムーズです。

「みどりの窓口」での支払いは、現金のほかクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)も使えます。

きっぷはいつから発売開始?

JRでは指定席のきっぷを、乗車1か月前の午前10時00分から全国一斉で発売。8月11日に乗車する場合は、7月11日の午前10時00分から、そのきっぷが発売されます。10月31日に乗車するきっぷは、9月に31日がないため、10月1日の午前10時00分から発売です。

東海道・山陽・九州新幹線の「1年前予約」など、これに当てはまらない場合もありますが、基本的には「乗車1か月前の午前10時00分から」と思っていて大丈夫です。

1か月前の午前10時00分ジャストに発売が開始されるJRのきっぷ

1か月前の午前10時00分ジャストに発売が開始されるJRのきっぷ

どの駅にある? 営業時間は?

「みどりの窓口」の営業時間は、駅によって異なります。どの駅に「みどりの窓口」があるか、その営業時間については、次のページで調べることが可能です。

「10時打ち」の基本

きっぷが発売される乗車1か月前の午前10時00分ちょうどに「みどりの窓口」できっぷを手配してもらうことを、俗に「10時打ち」といいます。発売開始の瞬間に手配してもらうことで、特に人気が高いきっぷを予約しよう、というものです。

きっぷの予約、購入はインターネット、駅の指定席券売機などでも可能ですが、仕組み上、「みどりの窓口」での予約が最も早く手配できるため、「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」のシングルデラックスといったプラチナチケットの入手には、「10時打ち」が大きな力になります。

ネットの事前予約はどう?

JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」などでは、きっぷの発売開始日時前に事前予約を受け付けていますが、実際にきっぷを手配するのは乗車1か月前の午前10時00分ちょうどから順次と、「みどりの窓口」などと同じになるため、プラチナチケットの入手という意味では、それほど役には立ちません。

事前予約の申し込みが多く行われていた場合、実際のきっぷ手配が発売開始のタイミングより結構遅れることもあります。

指定席券売機で「10時打ち」は?

指定席券売機では、きっぷの発売開始が乗車1か月前の午前10時10分と遅くなっている場合があるほか、予約、購入できるきっぷに制約が設けられているため、おすすめはしづらいです。

JR東日本「話せる指定席券売機」、JR西日本「みどりの券売機プラス」といったオペレーター通話型の指定席券売機では、オペレーターと通話しながらの予約、購入であれば制約の影響を受けない場合もあります。

しかし、午前10時00分ちょうどのタイミングにオペレーターを呼び出して手配してもらうこと自体が困難なため、おすすめはしづらいです。

オペレーターと通話しながらきっぷを購入できるJR西日本「みどりの券売機プラス」

オペレーターと通話しながらきっぷを購入できるJR西日本「みどりの券売機プラス」

「10時打ち」の方法

「10時打ち」は、JRが公式に行っているサービスではありません。そうしてもらえないかと、「お願い」するたぐいのものです。

「10時打ち」の人向けの待機列を作る、当日の朝イチから「10時打ち」の申し込みを受け付ける、といったサービスを特別に行っている「みどりの窓口」もありますが、「みどりの窓口」の縮小が続く近年、そうしたサービスも縮小しているようです。

かつて首都圏のある駅が行っていた「10時打ち」受け付けの引換券

かつて首都圏のある駅が行っていた「10時打ち」受け付けの引換券

ではどうすれば?

「10時打ち」をしてもらうには、次の2つの方法が現実的でしょう。

  1. 「みどりの窓口」がある駅で、事前(別の日)に「10時打ち」の受け付けがあるか聞き、あるようならそれに従う。
  2. 空いている「みどりの窓口」を探す。

事前に「みどりの窓口」で「10時打ち」の希望を伝え、そうした受け付けはしていない、とのことであれば、10時00分ちょうどに手配してもらえるタイミングを見計らって「みどりの窓口」の待機列に並ぶという、なかなかに難易度が高い方法ぐらいしかありません。もしくは、ほかの駅を探すか……。

空いている「みどりの窓口」があればいいのですが、ニュースにもなっているとおり、「みどりの窓口」は縮小され混雑が増しているのが全体的な流れです。

「10時打ち」は、かんたんにできなくて当たり前、できたらラッキー、と思っているぐらいが、気持ち的に楽かもしれません。

「10時打ち」失敗したら…

もし「10時打ち」に失敗しても、きっぷ入手のチャンスがなくなったわけではありません。キャンセルが出ることが、珍しくないからです。

きっぷには、キャンセルが出やすいタイミングもあります。詳しくは次の記事をご覧ください。

「穴場」はある?

「10時打ち」をしてくれる「みどりの窓口」、穴場の情報は、X(旧Twitter)で検索すると、ヒントが得られるかもしれません。

また、予約が難しい人気列車に乗る方法として、ツアーの利用も注目したいところ。

JRのきっぷは、「一般枠」と別に「団体枠」が設けられている場合があります。そのためツアーのほうが、人気列車へかんたんに乗れる可能性もあるのです。

ツアーなら、一般枠が満席でも団体枠で空席があり、申し込める場合があります。きっぷの手配にややこしいことを考える必要がなく、楽なのも、ツアーのメリットですね。

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