「10時打ち」でもとれなかった…
観光列車や寝台列車など、人気が高い列車のきっぷは、乗車1か月前の午前10時00分の発売と同時に購入する「10時打ち」でも、とれない場合があります。
ただ、諦めるのは早いです。結構、キャンセルが出るのです。
きっぷのキャンセルが出やすいタイミング
JRのきっぷは、「キャンセルが出やすいタイミング」というのがあります。
発売当日
「10時打ち」と、JR東日本「えきねっと」、JR西日本「e5489」、JR九州「インターネット列車予約」といったJRのインターネット予約サービスの事前申し込みを併用するなどした人が、予想以上にきっぷをとれてしまう場合があります。
その人たちが、「予想以上にとれてしまったきっぷ」をキャンセルするタイミングとして挙げられるのが、「発売当日」です。
発売開始まもない午前10時台から午後、夕方、夜にかけて、まめにチェックすると、キャンセルが出て「空席あり」になっているかもしれません。
発売後2日から5日
JR東日本「えきねっと」、JR西日本「e5489」、JR九州「インターネット列車予約」といったJRのインターネット予約サービスの事前申し込みで予約されたものの、入金されなかったきっぷが、自動キャンセルされている場合があります。
朝早めの時間に、「空席あり」になりやすいかもしれません。
出発の15日から10日前
旅行会社がツアー(旅行商品)用に確保していたものの、残った席がキャンセルされるタイミングです。
そのころにきっぷをチェックすると、キャンセルが出て「空席あり」になっているかもしれません。
出発の3日前から2日前
JRのきっぷは、列車出発日の2日前まではキャンセル料が340円。しかし列車出発日の前日からは、そのきっぷの料金の30%に跳ね上がります。
そのため、キャンセル料が跳ね上がる前のタイミング――出発の3日前から2日前が、キャンセルが出やすい時期のひとつになっています。
発車直前
急に乗れなくなった人が、キャンセルしている可能性があります。安いきっぷだと、キャンセルしてもわずかな金額しか戻らないため、そのままにされる場合もありますが……。
また、発車間近まで使うかどうか保留にされていたきっぷが、別の日付、列車のきっぷに変更され、「空席あり」になっていることもあります。
ちなみに小田急の特急「ロマンスカー」は、予約されたものの購入されなかったきっぷが、列車発車の15分前に自動キャンセルされるため、発車直前に空席が出てくる場合があります。入手が困難な展望席のきっぷが出現する例もあるとか。
ツアー(旅行商品)ならとれる場合も
きっぷがとれなくても、ツアー(旅行商品)だと申し込みできる場合があります。
確保されていた席が放出されるように、「一般枠」とは別に「団体枠」で、旅行会社がツアー(旅行商品)用に席を確保している場合などがあるためです。
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飛行機のような「キャンセル待ち」はできる?
飛行機のように「きっぷのキャンセル待ちへ登録して、空席が出たらとってもらう」というシステムは、JRには存在しません。
キャンセルされたきっぷを入手するには、JR駅の「みどりの窓口」、指定席券売機、JR東日本「えきねっと」、JR西日本「e5489」、JR九州「インターネット列車予約」といったJRのインターネット予約サービス、JRのきっぷを扱っているおもな旅行会社で、先に述べた「タイミング」を見はからいながら、キャンセルが出て空席が発生していないか、こまめにチェックするしかないのが現状です。