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人がいない場所ばかり停まる救世主のような急行「飯田線秘境駅号」5・6月運転

「秘境駅」のひとつ田本駅と観光列車「飯田線秘境駅号」
「秘境駅」のひとつ田本駅と観光列車「飯田線秘境駅号」

山奥だったり谷間だったり、「なぜこんなところに?」という場所にある秘境駅。そんな駅ばかりをめぐるJR東海の急行列車「飯田線秘境駅号」が、2025年5月、6月に計5日間、運転されます。

天竜峡の谷間を走り、「秘境駅の宝庫」として知られる飯田線。その魅力を味わおうと秘境駅を訪れる鉄道ファン、非鉄道ファンは珍しくありません。

しかし、そんな環境ゆえ列車本数が少なく、秘境駅の訪問は容易ではありません。特に、複数の秘境駅を一度に楽しむことは、ハードルが高いです。

そこに現れた救世主が、急行「飯田線秘境駅号」。人がいる駅ではなく、人がいない駅ばかりに停車して、効率よく、さまざまな魅力を持つ秘境駅を楽しませてくれます。

運転概要

運転区間

急行「飯田線秘境駅号」は、豊橋駅(愛知県豊橋市)と飯田駅(長野県飯田市)のあいだで運転されます。

運転日

急行「飯田線秘境駅号」の運転日は、2025年5月24日(土)、25日(日)、31日(土)、6月1日(日)、7日(土)の計5日間。

各日とも、飯田駅行き、豊橋駅行きが1本ずつ運転されます。

停車駅・時刻表

飯田駅行きの急行「飯田線秘境駅号」は、豊橋駅を9時50分に発車し、飯田駅へは15時30分に到着。

停車する秘境駅は、柿平、小和田、中井侍、伊那小沢、為栗、田本、金野、千代です。

豊橋駅行きの急行「飯田線秘境駅号」は、飯田駅を13時05分に発車し、豊橋駅へは17時54分に到着。

停車する秘境駅は、千代、金野、田本、為栗、伊那小沢、中井侍、小和田です。

観光列車「飯田線秘境駅号」が停車する「秘境駅」の小和田駅
観光列車「飯田線秘境駅号」が停車する「秘境駅」の小和田駅

特産品販売なども予定

車両は、飯田線の特急「伊那路」と同じ373系電車(3両編成)を使用。

途中、飯田線の景勝地である「S字鉄橋」などで徐行運転、案内を行うほか、乗車記念証の配布、一部の駅での特産品販売などを実施するそうです。

乗車記念証の配布区間は、下りが東栄駅~大嵐間、上りが小和田~浦川間を予定。また飯田駅に、記念スタンプも用意されます(2024年春の運転時と同じスタンプ)。

観光列車「飯田線秘境駅号」などに使用されるJR東海373系電車の車内
観光列車「飯田線秘境駅号」などに使用されるJR東海373系電車の車内

予約方法

急行「飯田線秘境駅号」は、ツアー専用列車(団体列車)ではなく、一般の急行列車として走ります。

乗車には、乗車券のほか急行券、指定席券が必要。乗車1か月前の午前10時00分より、JRの駅にある「みどりの窓口」などできっぷの予約、購入が可能です。

「えきねっと」「e5489」などのインターネット予約サービスは、おそらく使えないでしょう。

なお、急行「飯田線秘境駅号」に乗車するツアーが、中部地区発の商品はJTB阪急交通社から、関東地区初の商品はクラブツーリズムから発売されています。

きっぷの争奪戦に参加することなく、インターネットでかんたんに予約できるので、ツアーも検討の価値があるかもしれません。

観光列車「飯田線秘境駅号」が停車する「秘境駅」の中井侍駅
観光列車「飯田線秘境駅号」が停車する「秘境駅」の中井侍駅

料金

急行「飯田線秘境駅号」を、通常のきっぷを購入して利用する場合の料金は、豊橋~飯田間の乗車で、運賃2640円、急行券1000円、指定席券530円の合計4170円。

乗車券は「東京都区内~豊橋~飯田~岡谷~東京都区内」「名古屋市内~豊橋~飯田~塩尻~名古屋市内」といった形で一筆書きにすることにより、安く買うことも可能です。