
日本各地を走るJR、私鉄の夜行列車、寝台列車あわせて12種類について、特徴、運行日、料金、予約方法などを一覧で、写真と一緒にご紹介します。
観光列車「楽&得」に乗るには?
人気の観光列車、寝台列車へ乗るには、旅行会社が発売している「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒な切符の手配が不要、おまかせで楽できるほか、お得なツアーも用意されているからです。

クラブツーリズム「鉄道の旅特集」では、「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「一度は乗りたい九州3つの観光列車『指宿のたまて箱』『36ぷらす3』『ゆふいんの森』に乗車」など、様々なプランを用意。
ひとり旅、女性限定ツアーもあるので、どんなツアーが、どのくらいの値段で予約できるのか、旅行計画の前にぜひ一度、チェックしてみてください。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
TRAIN SUITE 四季島
「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」は、上野駅(東京都台東区)発着で、JR東日本が運行する豪華寝台列車(クルーズトレイン)です。
ひのき風呂もある客室「四季島スイート」、食堂車「DINING しきしま」、展望車「VIEW TERRACE きざし・いぶき」などで列車の旅を満喫しながら、各地で特別な体験、その土地ならではの味覚を楽しむことができます。

上野駅では「13.5番線ホーム」から乗り降りします。普段は扉で“封印”された、「TRAIN SUITE 四季島」専用のホームです!

運行日・時刻表
「TRAIN SUITE 四季島」は、次のスケジュールでの運行が基本です。
- 月曜日:東北、北海道方面を巡る「3泊4日コース」で上野駅を出発
- 火曜日:東北方面を巡る「2泊3日コース」で上野駅を出発
- 土曜日:関東甲信越方面を巡る「1泊2日コース」で上野駅を出発
詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「TRAIN SUITE 四季島」は、ツアー専用列車(団体列車)です。乗車するには、ツアーを予約する必要があります。
料金、次の通りです(2名1室利用時の大人1人分)。
- 1泊2日コース:44万円から61万円
- 2泊3日コース:75万円から105万円
- 3泊4日コース:94万円から130万円
詳しくは、次のページをご覧ください。
TWILIGHT EXPRESS 瑞風
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレス みずかぜ)」は、京都駅(京都府下京区)、下関駅(山口県下関市)発着で、JR西日本が運行する豪華寝台列車(クルーズトレイン)です。
バスタブやバルコニーを備える1両まるごとの客室「ザ・スイート」、食堂車「ダイナープレヤデス」、ラウンジカー「サロン・ドゥ・ルゥエスト」などで列車の旅を満喫しながら、各地で特別な体験、その土地ならではの味覚を楽しむことができます。


列車の最後尾はオープンエアの展望デッキ。その土地それぞれの空気を身体で感じながら、流れる風景を楽しめます!


運行日・時刻表
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、次のスケジュールでの運行が基本です。
- 月曜日:「山陰コース(上り)」か「山陽コース(上り)」で下関駅を出発
- 水曜日:山陽、山陰を巡る「2泊3日コース」で京都駅を出発
- 土曜日:「山陰コース(下り)」か「山陽コース(下り)」で京都駅を出発
詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、ツアー専用列車(団体列車)です。乗車するには、ツアーを予約する必要があります。
料金は、次の通りです(2名1室利用時の大人1人分)。
- 山陰コース:33万5000円から87万5000円
- 山陽コース:33万5000円から87万5000円
- 2泊3日コース:61万円から137万円
詳しくは、次のページをご覧ください。
ななつ星in九州
「ななつ星in九州(ななつぼし イン きゅうしゅう)」は、博多駅(福岡市博多区)発着で、JR九州が運行する豪華寝台列車(クルーズトレイン)です。
列車の後方展望を独り占めできる客室「DXスイートA」、ラウンジカー「ブルームーン」、サロンカー「木星」、隠れ家のようなバーラウンジ「KAZ BAR」などで列車の旅を満喫しながら、各地で特別な体験、その土地ならではの味覚を楽しむことができます。


日本におけるクルーズトレインの先駆け的な列車で、2022年(令和4年)にはリニューアルを実施。魅力がさらに高められました!


運行日・時刻表
「ななつ星in九州」は、次のスケジュールでの運行が基本です。
- 火曜日:「雲仙コース」か「霧島コース」で博多駅を出発
- 土曜日:「九州周遊コース」で博多駅を出発
詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「ななつ星in九州」は、ツアー専用列車(団体列車)です。乗車するには、ツアーを予約する必要があります。
料金は、次の通りです(2名1室利用時の大人1人分)。
- 九州周遊コース:68万円から93万円
- 雲仙コース:120万円から165万円
- 霧島コース:130万円から175万円
詳しくは、次のページをご覧ください。
カシオペア紀行
「カシオペア紀行」は、上野駅(東京都台東区)発着で、JR東日本が運行する寝台列車です。
2016年(平成28年)まで上野~札幌間を結んでいた寝台特急「カシオペア」の車両を使い、JR東日本管内で運行されている列車で、寝台はすべてA寝台の個室(座席車ならグリーン車に相当)。
後方展望を独り占めできる客室「カシオペアスイート」、ダイニングカー、ラウンジカーがあるのも特徴です。


「カシオペア紀行」は2025年6月30日をもって、寝台列車としての運行を終了しました。その後、イベントで使われる予定がありますが、いつまで活躍するか不透明な状況です……。

運行日・時刻表
「カシオペア紀行」は、不定期に運行されます。
詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「カシオペア紀行」は、ツアー専用列車(団体列車)です。乗車するには、ツアーを予約する必要があります。
料金(2名1室利用時の大人1人分)は、「カシオペア紀行」に乗車するだけの比較的安いツアーの場合、5万円程度からです。
詳しくは、次のページをご覧ください。
サンライズ出雲・瀬戸
「サンライズ出雲」は、東京駅(東京都千代田区)と出雲市駅(島根県出雲市)のあいだで、「サンライズ瀬戸」は東京駅と高松駅(香川県高松市)のあいだで、JR西日本が中心となり運行する寝台列車です。
寝台はすべて個室(部屋)になっており、快適な旅を楽しむことが可能。ごろ寝で安く乗れるノビノビ座席、共用のシャワー室があるのも特徴です。


「サンライズ出雲・瀬戸」は、定期運行されている日本で唯一の夜行列車、寝台列車。切符の争奪戦が起きるほど、高い人気を誇っています!
「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の個室(部屋)、座席の種類、車内設備について詳しくは、次のページをご覧ください。


運行日・時刻表
「サンライズ出雲」は、毎日1往復の運行が基本ですが、臨時列車を増発する日があります。
「サンライズ瀬戸」も、毎日1往復の運行が基本ですが、高松駅行きの列車を琴平駅まで延長運転する日があります。
運行日、時刻表について詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「サンライズ出雲・瀬戸」は、全車指定席の特急列車です。乗車するには、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで切符を予約、購入する必要があります。
標準的な個室(シングル)を利用した場合の、おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道、時期により若干の変動あり)。
- 東京~大阪:1万9570円
- 東京~三ノ宮:2万120円
- 東京~岡山:2万1670円
- 東京~米子:2万2880円
- 東京~松江:2万3210円
- 東京~出雲市:2万3210円
- 東京~高松:2万2650円
- 東京~琴平:2万2280円
予約方法、予約のコツ、空き状況について詳しくは、次のページをご覧ください。
料金とその計算、割り引き、安く乗る方法について詳しくは、次のページをご覧ください。
WEST EXPRESS 銀河
「WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレス ぎんが)」は、京都駅(京都府下京区)と下関駅(山口県下関市)、出雲市駅(島根県出雲市)、新宮駅(和歌山県新宮市)のあいだで、JR西日本が運行する夜行列車です。
ブルートレインのA寝台のようなファーストシート、B寝台のようなクシェット、個室のプレミアルーム、ファミリーキャビンなど、寝転がれる客席が色々ありますが、「寝台」ではなく「座席」扱いのため、比較的リーズナブルに、夜行列車の旅を楽しむことができます。


停車駅や車内では、地域の方々やご当地キャラクターによるおもてなし、特産品販売、イベントなどを実施。クルーズトレイン的な旅を楽しめます!


運行日・時刻表
「WEST EXPRESS 銀河」は、次の各コースを季節ごとに変更しながら運行するが基本です。
- 山陽コース:京都~下関
- 山陰コース:京都~出雲市
- 紀南コース:京都~新宮
詳しくは、次のページをご覧ください。
予約方法・料金
「WEST EXPRESS 銀河」は、全車指定席の特急列車です。乗車するには、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで切符を予約、購入する必要があります。
標準的な座席(リクライニングシート)を利用した場合の、おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道、時期により若干の変動あり)。
- 京都~下関:1万2950円
- 京都~出雲市:1万640円
- 京都~新宮:8670円
詳しくは、次のページをご覧ください。
名称未定
JR東日本が2027年春から、新しい夜行特急列車を運行する予定です。
常磐線の特急「ひたち」「ときわ」に使っているE657系電車を改造するもので、フルフラットになる1人用から4人用のグリーン個室を用意。
運行エリアは、首都圏と北東北エリアのあいだなどが予定されています。


定員は120名程度。よりゆったりしたプレミアムグリーン個室(1人用、2人用)、ラウンジスペース、販売スペースも用意するそうです!


予約方法・料金
JR東日本の新しい夜行特急列車について、具体的な予約方法、料金は発表されていません。
ただJR東日本は、「新幹線のグランクラス、グリーン車利用時の料金に、若干プラスしたぐらいの料金」を考えているとのこと。
東京~新青森間を東北新幹線「はやぶさ」で移動した場合の料金は、次の通りです(大人1人分、片道、時期により若干の変動あり)。
- 普通車指定席利用:1万7470円
- グリーン車指定席利用:2万3540円
- グランクラス利用:3万540円
詳しくは、JR東日本のニュースリリースをご覧ください。
アルプス
「アルプス」は、新宿駅(東京都新宿区・渋谷区)と白馬駅(長野県白馬村)のあいだで、JR東日本が運行する夜行列車です。
一般的な特急車両が使用され、特別な設備、サービス、イベントなどはありませんが、寝ているあいだに、爽やかな早朝の信州へ到着。時間を有効に活用できます。


「アルプス」は、かつて中央本線で運行されていた急行列車の名前。それが2024年夏、夜行特急として復活しました!


運行日・時刻表
「アルプス」は例年、山のシーズンであるゴールデンウィーク、夏、秋の金曜日に、新宿駅発の下り列車だけ運行するのが基本です。
2025年夏期は、7月18日(金)、8月8日(金)、9月12日(金)に運行されます(新宿駅発車時点の日付)。
駅名 | アルプス |
---|---|
新宿 | 23:58発 |
立川 | 0:33/33 |
八王子 | 0:43/44 |
松本 | 4:46/49 |
穂高 | 5:06/06 |
信濃大町 | 5:23/24 |
白馬 | 5:50着 |
予約方法・料金
「アルプス」は、全車指定席の特急列車です。乗車するには、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、切符を予約、購入する必要があります。
おもな区間の料金は、次の通りです(大人1人分、片道、時期により若干の変動あり)。
- 新宿~松本:7220円(普通車利用)、1万880円(グリーン車利用)
- 新宿~白馬:8650円(普通車利用)、1万2310円(グリーン車利用)
「アルプス」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
尾瀬夜行・日光紅葉夜行・スノーパル
「尾瀬夜行」「スノーパル」は、浅草駅(東京都台東区)と会津高原尾瀬口駅(福島県南会津町)のあいだで、東武鉄道と野岩鉄道が運行する夜行列車です。
「日光紅葉夜行(にっこうこうようやこう)」は、浅草駅と東武日光駅(栃木県日光市)のあいだで、東武鉄道が運行する夜行列車です。
一般的な特急車両が使用され、特別な設備、サービス、イベントなどはありませんが、寝ているあいだに、爽やかな早朝の尾瀬、日光、スキー場へ到着。時間を有効に活用できます。


浅草駅の発車時刻をつけた「尾瀬夜行23:45」などの列車名で運行されます。全席にコンセントがあり、Wi-Fiも無料で利用可能です!


運行日・時刻表
「尾瀬夜行」は6月から10月、「日光紅葉夜行」は10月と11月、「スノーパル」は12月から3月の金曜日と土曜日の夜に、浅草駅発の下り列車のみを運行するのが基本です。
2025年度の「尾瀬夜行」は、6月6日(金)から10月17日(金)までの運行(浅草駅発車時点の日付)。
詳しくは、東武トップツアーズ「東武の尾瀬」をご覧ください。


予約方法・料金
「尾瀬夜行」「日光紅葉夜行」「スノーパル」は、ツアー専用列車(団体列車)です。乗車するには、予約する必要があります。
「尾瀬夜行」は例年、5月上旬ごろから、東武トップツアーズ「東武の尾瀬」で予約が可能。料金(大人1人分)は、6800円からです。
「日光紅葉夜行」は例年、9月中旬ごろから、東武トップツアーズ「日光紅葉夜行」で予約が可能です。料金(大人1人分)は、5600円からです。
「スノーパル」は例年、12月上旬ごろから、東武トップツアーズ「スノーパル」で予約が可能です。料金(大人1人分)は、1万1000円からです。