
北陸エリアを走るJR西日本、富山地方鉄道、黒部峡谷鉄道、あいの風とやま鉄道、のと鉄道、えちぜん鉄道、福井鉄道の観光列車あわせて11種類について、特徴、運行日、料金、予約方法などを一覧で、写真と一緒にわかりやすくご紹介。「観光列車えらび」にお役立てください。
花嫁のれん
「花嫁のれん」は、JR西日本が七尾線の金沢~和倉温泉間で運行する観光列車です。
「和と美のおもてなし」がコンセプトで、日本庭園、旅館のような空間が車内に広がります。和倉温泉の有名旅館「加賀屋」監修による和装アテンダントのおもてなし、加賀友禅のオールドコレクションがあしらわれた半個室もポイント。
「和軽食セット」「スイーツセット」などを車窓と一緒に味わうこともできます。

運行日・時刻表
「花嫁のれん」は、特定の日に運行される特急列車(全車指定席)です。
金曜日、土曜日、日曜日、月曜日、祝日を中心に、最大で1日2往復が運行されます。

予約方法・料金
「花嫁のれん」へ乗車するには、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、きっぷを予約、購入する必要があります。
乗車に必要なきっぷは、「乗車券」「指定席特急券」。
料金は、金沢~和倉温泉間で2900円です(大人1名分、片道、時期によって若干の変動あり)。
「クラブツーリズム貸切!観光列車『花嫁のれん』と古都金沢満喫旅 2日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~
「ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~」は、JR西日本が城端線の高岡~城端間、氷見線の高岡~氷見間で運行する観光列車です。
すし職人が乗車する珍しい列車で、作りたての「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」「ぷち富山湾丼セット」「白エビと紅ズワイ蟹のお造り」などを、富山湾と立山連峰、散居村で知られる砺波平野の車窓などと一緒に、味わうことができます。

運行日・時刻表
「べるもんた」は、特定の日に運行される快速列車(全車指定席)です。
土曜日は城端線、日曜日は氷見線で、1日2往復の運行が基本です。
予約方法・料金
「べるもんた」へ乗車するには、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」、JRの駅にある「みどりの窓口」などで、きっぷを予約、購入する必要があります。
乗車に必要なきっぷは、「乗車券」「指定席券」。
料金は、次の通りです(大人1名分、片道)。
- 高岡~城端:1120円
- 高岡~氷見:860円
「クラブツーリズムが3つの観光列車を貸切『花嫁のれん』『べるもんた』『Shu*Kura』10の列車でつなぐ北陸4県鉄道旅 3日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。

黒部峡谷トロッコ電車
「黒部峡谷トロッコ電車」は、黒部峡谷鉄道が宇奈月~欅平間で運行する観光列車です。
黒部峡谷の電源開発を目的に建設された鉄道で、民家も道路もない秘境地帯を走行。トロッコ風の車両で川風を感じながら、峡谷の絶景を楽しむことができます。
ちなみに大昔は、きっぷに「命の保証はしない」的な文言が書かれていたそうです。

運行日・時刻表
「黒部峡谷トロッコ電車」は、期間限定で運行される列車(定員制)です。
例年、4月下旬から11月末まで、最大で1日11往復が運行されます。

予約方法・料金
「黒部峡谷トロッコ電車」へ乗車するには、黒部峡谷鉄道のホームページなどで、きっぷを予約、購入する必要があります。
料金は、宇奈月~猫又間で2820円です(大人1名分、往復)。
「3つの絶景をお楽しみ 立山黒部アルペンルートと黒部峡谷トロッコ電車・上高地 3日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
アルプスエキスプレス
「アルプスエキスプレス」は、富山地方鉄道が宇奈月温泉~立山間などで運行する観光列車です。
元西武鉄道の特急「レッドアロー」車両が、水戸岡鋭治氏の手によって観光列車に変身。木のぬくもりに包まれた車内、額縁のような窓から、立山連峰の風景などを楽しむことができます。

運行日・時刻表
「アルプスエキスプレス」の車両は現在、観光列車としてではなく、富山地方鉄道の特急「アルペン」(全車自由席)などで運行されています。
予約方法・料金
「アルプスエキスプレス」は、予約不要で乗車できます。
料金は、次の通りです(大人1名分、宇奈月温泉~立山間の片道)。
- 普通列車:2460円
- 特急列車:2860円
「アルプスエキスプレス」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
ダブルデッカーエキスプレス
「ダブルデッカーエキスプレス」は、富山地方鉄道が電鉄富山~宇奈月温泉間などで運行する観光列車です。
元京阪電鉄の特急電車で、2階建て車両の2階席からは、日本海や立山連峰の車窓がよりダイナミックに見える、かもしれません。

運行日・時刻表
「ダブルデッカーエキスプレス」の車両は現在、観光列車としての運行を休止しています。
富山地鉄レトロ電車
「富山地鉄レトロ電車」は、富山地方鉄道が富山駅~南富山駅前、南富山駅前~大学前間で運行する、路面電車の観光列車です。
レトロな路面電車が、水戸岡鋭治氏の手によって観光列車に変身。木のぬくもりに包まれた車内から、富山の街を楽しめます。

運行日・時刻表
「富山地鉄レトロ電車」は、富山市内を走る路面電車(全車自由席)として運行されています。
予約方法・料金
「富山地鉄レトロ電車」は、予約不要で乗車できます。
料金は、乗車区間にかかわらず240円です(大人1名分)。
「レストラン列車『一万三千尺物語』と水戸岡鋭治氏デザイン『貸切レトロ電車』富山湾の宝石『白海老料理』2日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
一万三千尺物語
「一万三千尺物語」は、あいの風とやま鉄道が富山~泊、富山~黒部~高岡~富山間で運行する観光列車です。
「一万三千尺」は、高さ3000m級の立山連峰と、深さ約1000mの富山湾の標高差、およそ4000mを「尺」で現したもの。その眺望を楽しみながら、「富山湾鮨」「越中懐石」を車内で味わうことができます。

運行日・時刻表
「一万三千尺物語」は、特定の日に運行されるツアー専用列車(団体列車)です。
土曜日、日曜日、祝日を中心に、最大で1日2便が運行されます。
予約方法・料金
「一万三千尺物語」へ乗車するには、あいの風とやま鉄道のホームページなどでツアーを予約、購入する必要があります。
料金は、いずれのコースも1万9800円です(大人1名分)。
「『ながら』『雪月花』『一万三千尺物語』信州・越後3つの観光列車旅 3日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
のと里山里海号(震災語り部観光列車)
「のと里山里海号」は、のと鉄道が七尾~穴水間で運行する観光列車です。
能登の食材を車内で味わいながら、七尾湾の車窓、貴重な郵便車の見学などを楽しめる列車でしたが、令和6年能登半島地震で被災。
以降は、そのときの経験を語り継ぎ、役立ててもらう「震災語り部観光列車」として運行されています。

運行日・時刻表
「震災語り部観光列車」は、特定の日に運行される列車です(全車指定席)です。
観光シーズンの土曜日、日曜日、祝日を中心に、1日3往復が運行されます。
予約方法・料金
「震災語り部観光列車」へ乗車するには、のと鉄道のホームページで、きっぷを予約、購入する必要があります。
料金は、七尾~穴水間で1780円です(大人1名分、片道)。
「『のと鉄道・震災語り部観光列車』と『一万三千尺物語』では美食を!北陸2つの観光列車旅 2日間」といったツアーも、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などから発売されています。
恐竜列車
「恐竜列車」は、えちぜん鉄道が福井~勝山間で運行する観光列車です。
車外、車内にたくさんの恐竜たちが配置され、乗務員は探検隊の姿。1両目は「ジュラシックゾーン」、2両目は「化石発掘ゾーン」と、内装も異なります。
「恐竜王国」として知られる福井県。その勝山市にある福井県立恐竜博物館へのアクセスに便利で、気分も盛り上げてくれる列車です。

運行日・時刻表
「恐竜列車」は、特定の日に運行される列車です。
土曜日、日曜日、祝日を中心に、1日1往復の運行が基本。夏休み期間中は平日も走るほか、冬期は運休になります。
予約方法・料金
「恐竜列車」へ乗車するには、えちぜん鉄道のホームページなどできっぷ、ツアーを予約、購入する必要があります。
料金は、恐竜博物館の観覧料などがセットになったプランで4900円、乗車だけのプランで2320円です(大人1名分、福井~勝山間の片道)。
「恐竜列車」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
レトラム
「レトラム」は、福井鉄道が福井駅~たけふ新間で運行する観光列車です。
元々はドイツのシュツットガルトで走っていた路面電車で、1990年(平成2年)、高知県の土佐電気鉄道(現とさでん交通)へやってきました。
その後、福井鉄道へやってきて、2014年(平成26年)から営業運転を始めています。

運行日・時刻表
「レトラム」は、特定の日に運行される列車です。
土曜日、日曜日、祝日を中心に、月に数日程度、1日1往復が運行されます。
予約方法・料金
「レトラム」は、予約不要で乗車できます。
料金は、福井駅~たけふ新間で450円です(大人1名分、片道)。
「レトラム」に乗るお手軽なツアーが、クラブツーリズム「鉄道の旅特集」などで発売されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。