
JR九州が2025年3月3日(月)、「第15回 九州駅弁グランプリ」の結果を発表しました。
九州各県の厳選された48種類の駅弁から、購入者の投票により10種類が決勝大会へ進出。その10種類を特別審査員が試食し、決定されました。投票期間は、2024年9月1日から2025年1月13日です。
定番の有名駅弁から、観光列車の駅弁、私鉄の駅弁まで、どれも美味しそうなのはもちろん、個性、九州らしさがあって、無性に九州へ行きたくなるかもしれません。ご注意ください。
優秀賞

かしわめし
鳥栖、新鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)で販売されている、中央軒の駅弁。
1913年(大正2年)に登場した、「かしわめし」弁当の元祖。かしわと鶏ガラを長時間煮込んでつくる出汁が味の決め手で、味付鶏肉、錦糸卵、刻み海苔の3色が、炊き込みご飯を彩る。名物の焼麦(シャオマイ)付き。830円。
坂本屋 角煮めし
長崎駅(長崎県長崎市)で販売されている、坂本屋の駅弁。
1894年(明治27年)に創業した老舗料亭の名物弁当。郷土料理「東坡煮(とうばに)」の煮汁が染みた炊き込みご飯の上に、甘辛い角煮をたっぷりのせた伝統の一品。980円。
栗めし
人吉駅(熊本県人吉市)、熊本駅(熊本市西区)、博多駅(福岡市博多区)で販売されている、人吉駅弁やまぐちの駅弁。
出汁が効いたご飯の上に、甘辛い干瓢をまぶし、和栗をのせた、昔ながらの弁当。辛子蓮根や椎茸など濃い味のおかずと、栗の甘みとのバランスが秀逸とのこと。1300円。
花の待つ駅 かれい川
嘉例川駅(鹿児島県霧島市)で販売されている、森の弁当 やまだ屋の駅弁。
郷土料理「がね」(紅はるかのかき揚げ)、赤鶏と椎茸の煮物、梅肉入り里芋のごま団子など、手づくりの薩摩料理が堪能できる駅弁。シナモン風味の「けせん団子」も美味とのこと。1500円。
わっぜぇうまか!! 薩摩黒膳弁当でごわす。
鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)、博多駅(福岡市博多区)で販売されている、城山ストアーの駅弁。
鹿児島大学「黒膳研究会」監修による、黒豚、黒米、黒酢、黒豆などの「黒」食材駅弁。塩分、カロリー控えめの健康志向弁当とのこと。1100円(博多駅では1300円)。
特別審査員賞

さがのべんとう 佐賀県産黒毛和牛すき焼き牛しぐれと牛肉チャーシュー弁当
佐賀駅(佐賀県佐賀市)で販売されている、佐賀セントラルの駅弁。
肉の旨味が絶品という、佐賀県産和牛の牛しぐれ、柔らかな牛チャーシューの豪華弁当。お米と野菜も佐賀産で、佐賀の食を存分に味わうことが可能。1000円。
火山弁当
島原鉄道の島原駅(長崎県島原市)で販売されている、島原むすびすの駅弁。
島原の肥沃な大地が育んだ地産地消の食材を豊富に使ったボリューム弁当。手作りのおかずは、どれも満足感あふれる美味しさとのこと。600円。
準グランプリ

特製ふたつ星弁当
武雄温泉~長崎間を走る特急「ふたつ星4047」車内で販売されている、カイロ堂の駅弁。
特選佐賀牛ローストビーフにステーキ、真海老の南蛮漬け、有明海苔、メンチカツなど、「佐賀の旨い!」を全部集めたという風呂敷包みの二段重。風呂敷の色は季節に合わせて変化。2800円。
都城郷土料理 かしわめし
西都城駅(宮崎県都城市)で販売されている、せとやま弁当の駅弁。
脂身の少ない鶏胸肉をスライス状にして香ばしさをアップさせ、鶏スープの炊き込みご飯に盛り付け。1950年(昭和30年)に誕生した歴史ある駅弁で、掛け紙もレトロな趣き。850円。
グランプリ

百年の旅物語 かれい川
嘉例川駅(鹿児島県霧島市)で販売されている、森の弁当 やまだ屋の駅弁。
嘉例川で原木栽培された椎茸とタ筍を炊き込んだご飯に、郷土料理「がね」、かぼちゃと茄子の味噌田楽、煮物の春巻など、手づくりのおかずを盛り込んだ駅弁。1500円。
ちなみに「百年の旅物語 かれい川」は、2004年に運行を開始した観光列車「はやとの風」にあわせて、登場した駅弁です。「はやとの風」は2022年3月で運行を終了しましたが、駅弁は引き続き高い人気を誇っているようです。