JR北海道の観光列車「流氷物語号」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、お役立ち情報をご紹介。日本でここだけの「流氷の車窓」はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
観光列車の特徴
流氷を楽しめる唯一の観光列車
JR北海道の観光列車「流氷物語号」は、オホーツク海が流氷で覆われる時期に、そのすぐそばを走行。日本の鉄道ではここだけの珍しい光景を、車内から楽しむことができます。
観光ボランティアによる沿線の観光案内、グッズ販売などが車内で行われるのもポイントです。
- 流氷の状況は天候などに左右されるため、必ず車窓に見られるわけではありません。
新着情報
前年度を大きく上回る
2023年度の「流氷物語号」は、8775人の前年度実績を上回る9969人、前年度比113.6%の乗車があったと、JR北海道が発表しました。
運転初日とその翌日のみ、低気圧の影響で運休になったものの、流氷に恵まれ全運転日で車窓にそれを見ることができ、沿線自治体の協力によるイベントも実施。前年度を大きく上回る結果になったといいます。
なお、2023年度の「流氷物語号」運転は、2024年1月27日(土)から3月3日(日)までの33日間(うち2日は運休)。運転日数は前年比110.7%、1日あたりの平均乗車人員は前年比102.6%です。
おもな運転区間
JR北海道の観光列車「流氷物語号」は、おもに次の区間で運転されます。
- 普通「流氷物語号」
- 網走(北海道網走市)~知床斜里(北海道斜里郡斜里町)、釧網本線経由、走行距離37.3km
座席・設備・サービス
JR北海道の観光列車「流氷物語号」の客席は、普通車の指定席、普通車の自由席があります。
指定席(普通車)
向かい合わせ4人掛けのボックスシート。1号車、2号車です。
- 「流氷物語号」のオホーツク海側にあるボックスシートは、1号車、2号車ともすべて指定席です。
自由席(普通車)
向かい合わせ4人掛けのボックスシートと、窓を背にしたロングシート。1号車、2号車です。
- 「流氷物語号」で自由席のボックスシートは、1号車、2号車ともすべて山側です。
編成・座席表
JR北海道の観光列車「流氷物語号」は、キハ40系ディーゼルカー2両編成で運転されます。
- 観光列車用にテーブルなどを取り付けたキハ40系ディーゼルカー「道東・森の恵み」「道北・流氷の恵み」車両が使用されます。
おすすめの席
「流氷物語号」でおすすめの席は、オホーツク海側になる知床斜里駅に向かって左側でしょうか。オホーツク海側の座席は多くが指定席になっているため、注意が必要です。
プチ情報
JR北海道の観光列車「流氷物語号」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 沿線の人々により、おもてなし企画が実施されます。
- ゲーム『オホーツクに消ゆ』とコラボし、オリジナルヘッドマークの掲出などが行われます。
- すぐ近くにオホーツク海が広がる北浜駅(北海道網走市)で、知床斜里駅行きの列車はしばらく停車。ホームに設けられた展望台から、絶景を一望できます。
- 北浜駅の駅舎には、喫茶店「停車場」があります。オホーツク海に一番近い駅とされる北浜駅で途中下車して、その雰囲気や、オホーツクの海の幸を使った料理をゆっくり楽しむのも面白そうです。
- 北浜駅の待合室は、訪問者が残した名刺などで、壁がとても賑やかです。
- 道の駅に隣接する浜小清水駅(北海道斜里郡小清水町)で、網走駅行きの列車はしばらく停車。買い物などが楽しめます。
- 浜小清水駅に隣接する道の駅はなやか(葉菜野花)小清水では、買い物のほか、オホーツクの新鮮な食材を使った食事を楽しむことが可能。駅前にはコンビニ、ラーメン店、クレープ店もあります。
- 「流氷物語号」の車内販売で、飲食品は扱っていないようです。
- 網走駅では、「かにめし」「帆立弁当」などの駅弁を販売しています。
運転日・時刻表
JR北海道の観光列車「流氷物語号」は、釧網本線沿いのオホーツク海に流氷がやってくる2月ごろを中心に、1日2往復の運転が基本です。
- 運転日は、すべての列車で同じです。
- 普通列車として運転されますが、途中の停車駅は北浜、浜小清水のみです。
- 普通「流氷物語1号」知床斜里駅行き
- 網走 9:50発 → 知床斜里 10:42着
- 2025年02月:1日(土)~28日(金)運転
- 2025年03月:運転予定(詳細は今後発表)
- 普通「流氷物語2号」網走駅行き
- 知床斜里 11:32発 → 網走 12:32着
- 普通「流氷物語3号」知床斜里駅行き
- 網走 12:42発 → 知床斜里 13:38着
- 普通「流氷物語4号」網走駅行き
- 知床斜里 14:03発 → 網走 15:03着
きっぷの予約方法・予約状況
JR北海道の観光列車「流氷物語号」は、指定席を利用する場合は予約が必要です。自由席を利用する場合は、予約不要で乗車できます。
ツアーで予約
この観光列車を簡単に予約したいなら、「ツアーの利用」もおすすめ。面倒なきっぷの手配がいらず、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「流氷物語号」で検索すると、「SL冬の湿原号(指定席)と流氷物語号 2つの観光列車で繋ぐ北海道・流氷の旅 3日間」などが発売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷを予約
- 指定席利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「指定席券」です。
- 自由席利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」です。
- 「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うことはできません。
- 無人駅から乗車の場合、車内でも購入できます。
- 「流氷物語号」の指定席は、指定席券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗車できます。
- 「流氷物語号」の自由席は、「青春18きっぷ」だけで乗車できます。
この観光列車のきっぷは、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
予約状況は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」で確認可能です。
きっぷの料金
JR北海道の観光列車「流氷物語号」に、通常のきっぷで片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です(税込み)。
- 網走~北浜
- 指定席利用の場合は870円(乗車券340円、指定席券530円)、自由席利用の場合は340円。
- 網走~浜小清水
- 指定席利用の場合は1070円(乗車券540円、指定席券530円)、自由席利用の場合は540円。
- 網走~知床斜里
- 指定席利用の場合は1500円(乗車券970円、指定席券530円)、自由席利用の場合は970円。
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
お得なきっぷ
「流氷物語号」を利用できる、お得なきっぷの一例です。
- Peach/FDAひがし北海道フリーパス
- 大人の休日倶楽部パス
- 青春18きっぷ
- 北海道&東日本パス
- 北海道フリーパス
お得なきっぷの内容は、変更の場合があります。詳細は「JR北海道のおトクなきっぷ」をご覧ください。