
秩父鉄道の観光列車「SLパレオエクスプレス」が2025年3月19日(水)、2025年シーズンの新サービス、ファーストランイベントについて発表。あわせて、2025年シーズンの予約受け付けを開始しました。
「SLパレオエクスプレス」とは?
上越新幹線、高崎線と接続する熊谷駅(埼玉県熊谷市)と、山深い三峰口駅(埼玉県秩父市)のあいだを結んでいる秩父鉄道の観光列車「SLパレオエクスプレス」。
寄居駅(埼玉県寄居町)では八高線、東武東上線と、御花畑駅(埼玉県秩父市)では西武秩父線と接続するなど、東京とその近郊からアクセスしやすい場所を走るSL列車です。

1988年(昭和63年)に熊谷市で開催された「’88さいたま博覧会」にあわせてC58形蒸気機関車363号機を復活させ、「SLパレオエクスプレス」の運転が始まりました。
2025年は、それから38年目のシーズンです。ちなみにC58形363号機は2024年、80歳の卒寿を迎えています。
2025年からの新サービス
秩父鉄道の観光列車「SLパレオエクスプレス」各号車で、無料Wi-Fiを利用できるようになります。ちなみに「SLパレオエクスプレス」の客車は、元国鉄の12系客車です。
その4号車へ、2025年から新たに「SL PALEO BAR」が設置されます。秩父鉄道沿線の地酒を注文できるそうです。ただ、イベントなどで営業しない場合もあるとのこと。

またオリジナル列車カードが、車内の各号車前後2か所に用意されます。カードの種類は季節ごとに変更。1人1枚まで、なくなり次第終了です。
これまで実施されていた車内販売、車内スタンプの設置も、引き続き行われます。

秩父鉄道では、「SLパレオエクスプレス」2025年の運転期間である4月19日(土)から12月7日(日)まで、その駅などで「SLのおしごと大解剖スタンプラリー」を開催。
「SLパレオエクスプレス」車内のスタンプは、そのスタンプラリーで集めるもののひとつになっています。
2025年の運行概要&ファーストラン
秩父鉄道の観光列車「SLパレオエクスプレス」は2025年、4月19日(土)から運転を開始します。
12月7日(日)までの土曜日、日曜日、祝日を中心に、熊谷駅10時15分発の三峰口駅行き、三峰口駅14時05分発の熊谷駅行き、1日1往復の運転です。
運転初日の4月19日(土)は、「SLパレオエクスプレス」で次のイベントが実施されます。
- 三峰口駅行き列車で沿線キャラクターが登場(熊谷駅ホームで羽生市のムジナもん、行田市のフラべぇ、熊谷市のニャオざね、寄居駅ホームで寄居町商工会の乙姫ちゃん、長瀞駅ホームで長瀞町商工会のとろ君、長瀞町のとろにゃん、皆野町のみ~な、秩父駅ホームで秩父市のポテくまくん、横瀬町のブコーさん)
- 三峰口駅発着時に秩父屋台囃子を披露
- 特別ヘッドマークの掲出
- 日章旗の掲揚

予約方法・料金
秩父鉄道の観光列車「SLパレオエクスプレス」は、全車指定席での運転。乗車には「乗車券」「SL指定席券」が必要です。
乗車券として、交通系ICカードや、「秩父路遊々フリーきっぷ デジタル版」(大人1700円、こども500円)といったお得なきっぷを使うことができます。
SL指定席券は、秩父鉄道ホームページで、乗車1か月前の午前0時から出発30分前まで予約できます。
乗車券とSL指定席券をあわせた料金は、熊谷~三峰口間の片道で、大人2050円、こども1530円です(交通系ICカード利用、秩父鉄道ホームページでSL指定席券を予約した場合)。