
かつて山形新幹線に、「山形」らしい列車が走っていました。「とれいゆ つばさ」です。
温泉で知られる山形らしく、「とれいゆ つばさ」は車内に足湯を用意。リラックスしながら、山形の車窓を楽しむことができました。

この「とれいゆ つばさ」は、「新幹線初の観光列車」として2014年(平成26年)7月19日に運転を開始。
基本的に福島~新庄間で運転されてきましたが、車両老朽化のため、2022年3月で運転を終了しています。
JR東日本はしばしば、引退したこの「とれいゆ つばさ」車両の解体部品を生まれ変わらせ、商品化しており、今回、その第3弾が登場します。
第3弾はどんな商品?
このたび新たに販売される第3弾は、「とれいゆ つばさ」車内にあった天井細工と、「とれいゆ つばさ」の車体図面を刻印したプレートを組み合わせた、「とれいゆ つばさ アニバーサリークロック」。

寸法は横570mm、奥行き70mm、高さ294mm。天井細工の部分は、切り出した位置によってデザインが異なるそうです。
ちなみに、第1弾ではキャビネットやアートボード、テーブルに、第2弾では時計、アニバーサリープレートに、「とれいゆ つばさ」の部品が生まれ変わっています。

購入方法・価格
第3弾として今回登場する「とれいゆ つばさ アニバーサリークロック」は、2025年3月23日(日)10時00分より、JRE MALLショッピングの「東北MONO WEB SHOP」で購入できます。
価格は5万5000円(税込み、送料別)。シリアルナンバー入りで、限定14個の販売です。配送は6月下旬以降とのこと。
3月23日(日)の10時00分から15時00分まで、山形駅で開催されるイベント「やまがたえきまちなかマルシェ」で、商品の展示を行うそうです。

安いとは言いづらい価格ですが、本物の車両部品を使っていること、レアな限定品であることなどを考えると、特に「とれいゆ つばさ」へ思い入れがある人にとっては、高くないかもしれません。
引退した車両の部品が「いらない産業廃棄物」とされ、ただ消えていくのではなく、こうして思い出の品として生まれ変わること。人々の心を豊かにする、よい取り組みですよね。多少なりとも、JRの売り上げアップにもなりますし。