JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、お役立ち情報をご紹介。雄大な釧路湿原の風を感じながら、のんびりトロッコ列車の旅はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
観光列車の特徴
肌で感じる釧路湿原
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」。その名前は、「ノロノロ走るトロッコ列車」が由来です。
窓が大きく開くトロッコ風の展望客車を連結し、雄大な釧路湿原を走行。肌で空気を感じながら、「北海道の旅」をのんびり楽しめます。車窓から、釧路湿原で暮らすタンチョウ、エゾシカ、オジロワシといった野生動物が見られることも。
- 岩保木水門、釧路川といった車窓の見どころでは、徐行運転を行います。
新着情報
「ノロッコ川湯温泉号」特別企画
2024年6月8日(土)に運転される「ノロッコ川湯温泉号」では、次の企画が実施されます。
- デザインが上りと下りで異なる、限定デザインの乗車証明書を配布(摩周~川湯温泉間)。
- 川湯温泉駅行きの「トロッコ川湯温泉号」で、標茶高校の生徒による観光ガイドアナウンスを実施(塘路~標茶間)。
- 川湯温泉駅行きの「トロッコ川湯温泉号」到着時、標茶駅でノベルティの配布、特産品の販売などを実施。
- 川湯温泉駅1番ホームで、弟子屈町の人々によるお出迎え、お見送り、特産品の販売などを実施。レンタサイクルも用意。
バースデー企画
1989年(平成元年)6月24日に運転を開始した「くしろ湿原ノロッコ号」は、2024年6月24日(月)で35周年を迎えます。
これを記念し、35周年当日の乗客にノベルティが配布されるほか、釧路駅、塘路駅でご当地キャラクターによるお見送り、お出迎えが実施される予定です。
2024年の取り組み
2024年で35周年を迎える「くしろ湿原ノロッコ号」では、次の取り組みが行われます。
- 35周年を記念した特別デザインのヘッドマーク、サボを装着して運転。
- 通常のヘッドマークデザインのほか、35周年記念ヘッドマークデザインのスタンプを用意。
- 車内販売カウンターで、毎年好評という「ノロッコ号プリン」や沿線の特産品のほか、35周年を記念したオリジナルグッズを数量限定で販売。
- 4月27日(土)10時35分から、釧路駅で「昆布カット」などの出発式を開催。
- 釧路駅の壁面に、横4m、縦2mの「くしろ湿原ノロッコ号」巨大パネルを設置。
- 上り列車と下り列車で異なるデザインの乗車証明書を配布。
- 釧路市内のレストラン「イオマンテ」で乗車証明書を提示すると、特典をプレゼント。
- 乗車証明書にある応募券を集めて応募すると、「ノロッコ号」関連グッズを抽選で35名にプレゼントする「ノロ乗ろキャンペーン!」を実施。
おもな運転区間
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」は、おもに次の区間で運転されます。
- 普通「くしろ湿原ノロッコ号」「夕日ノロッコ号」「よくばりノロッコ号」
- 釧路駅(北海道釧路市)~塘路駅(北海道川上郡標茶町)、根室本線・釧網本線経由、走行距離27.2km
- 普通「ノロッコ川湯温泉号」
- 釧路駅(北海道釧路市)~川湯温泉駅(北海道川上郡弟子屈町)、根室本線・釧網本線経由、走行距離89.3km
- 「夕日ノロッコ号」は、日没時間帯に運転される列車。幻想的な夕日を車窓から鑑賞できるといいます。
- 「よくばりノロッコ号」は、釧路駅行きの列車を、途中の釧路湿原駅へ1時間程度、停車させる列車。釧路川に最も接近するエリア、細岡展望台からの眺望、ビジターズラウンジへの立ち寄りなど、釧路湿原を満喫できるといいます。
- 「ノロッコ川湯温泉号」は、エゾイソツツジや紅葉の見ごろなどにあわせて、川湯温泉駅まで延長運転を実施。通常の「くしろ湿原ノロッコ号」の約3倍の距離を走ります。
「くしろ湿原ノロッコ号」の旅に!
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座席・設備・サービス
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」の客席は、普通車の指定席、普通車の自由席があります。
- 「くしろ湿原ノロッコ号」には、冷房装置がありません(展望車両、一般車両とも)。窓は状況に応じて、自由に開閉できます。
指定席(普通車)
窓が大きく開く、トロッコ風の展望車両です。向かい合わせ6人掛けのボックスシート、窓側を向いた2人掛けのロングシートがあります。2号車から4号車です。
- 2人掛けロングシートは、背もたれを動かして窓側を背中にすることも可能です。
自由席(普通車)
向かい合わせ4人掛けのボックスシート、窓を背にしたロングシートがある、一般的な車両。1号車です。
車内販売カウンター
沿線の特産品、グッズ、飲食品などを販売しています。2号車です。
編成・座席表
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」は、DE10形ディーゼル機関車と、510系客車4両の編成で運転されます。
- DE10形ディーゼル機関車は、編成の塘路駅側に連結。折り返しでの機関車付け替えは行いません。
おすすめの席
「くしろ湿原ノロッコ号」でおすすめの席は、釧路湿原側になる塘路駅に向かって左側(A席)でしょうか。塘路方面行きの列車は偶数番号、釧路方面行きの列車は奇数番号の席が、進行方向を向いています。
プチ情報
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 車内で、乗車証明書が配布されます。
- 「夕日ノロッコ号」「ノロッコ川湯温泉号」では、その限定デザインの乗車証明書が車内で配布されます(「ノロッコ川湯温泉号」は摩周~川湯温泉間で配布)。
- 「ノロッコ川湯温泉号」では、標茶駅などで地元による歓迎、特産品の販売が行われます。
- 自由席は1両しかなく、立ち席になるほど混雑する場合もあるようです。
- 釧路駅で乗車前に指定席券などを発券しようとすると、券売機の混雑で、発車時刻に間に合わない恐れがあります。余裕を持っての利用、チケットレスサービス(後述)の活用がおすすめです。
- 「くしろ湿原ノロッコ号」は、車両老朽化のため、2025年度で運転を終了するという報道があります。
- 2026年春より、釧網本線では新しい観光列車「赤い星」の運行が計画されています。
運転日・時刻表
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」は、4月から10月ごろに、最大で1日2往復の運転が基本です。
- 途中停車駅の時刻は、一部の駅のみ掲載しています。
- 普通列車として運転されますが、通過駅があります。
- 途中の停車駅は、東釧路、釧路湿原、細岡です(「ノロッコ川湯温泉号」は塘路、標茶、摩周にも停車)。
- 普通「くしろ湿原ノロッコ2号」塘路駅行き
- 釧路 11:06発 → 釧路湿原 11:32発 → 塘路 11:51着
- 2024年04月:27日(土)~30日(火)運転
- 2024年05月:1日(水)~6日(月・祝)、25日(土)~31日(金)運転
- 2024年06月:1日(土)~7日(金)、9日(日)~16日(日)、20日(木)~30日(日)運転
- 2024年07月:1日(月)~5日(金)、7日(日)~31日(水)運転
- 2024年08月:毎日運転
- 2024年09月:1日(日)~8日(日)、12日(木)~20日(土)運転
- 2024年10月:1日(火)~4日(金)、6日(日)運転
- 普通「くしろ湿原ノロッコ1号」釧路駅行き
- 塘路 12:17発 → 釧路湿原 12:38発 → 釧路 13:05着
- 普通「くしろ湿原ノロッコ2号」塘路駅行きと同じ日に運転
- 普通「くしろ湿原ノロッコ4号」塘路駅行き
- 釧路 13:35発 → 釧路湿原 13:59発 → 塘路 14:17着
- 2024年07月:13日(土)、14日(日)、20日(土)~31日(水)運転
- 2024年08月:1日(木)、2日(金)、5日(月)~9日(金)、12日(月・祝)、19日(月)~23日(金)、26日(月)~30日(金)運転
- 2024年09月:2日(日)~6日(金)、12日(木)~16日(月・祝)運転
- 普通「くしろ湿原ノロッコ3号」釧路駅行き
- 塘路 14:50発 → 釧路湿原 15:08発 → 釧路 15:34着
- 普通「くしろ湿原ノロッコ4号」塘路駅行きと同じ日に運転
- 普通「くしろ湿原ノロッコ94号」塘路駅行き
- 釧路 15:23発 → 釧路湿原 15:48発 → 塘路 16:07着
- 2024年08月:土曜日、日曜日運転
- 2024年09月:1日(日)、7日(土)、8日(日)運転
- 普通「くしろ湿原ノロッコ93号」釧路駅行き
- 塘路 17:02発 → 釧路湿原 17:19発 → 釧路 17:50着
- 普通「くしろ湿原ノロッコ94号」塘路駅行きと同じ日に運転
- 普通「よくばりノロッコ号」塘路駅行き
- 釧路 13:35発 → 釧路湿原 13:59発 → 塘路 14:17着
- 2024年08月:13日(火)~16日(金)運転
- 普通「よくばりノロッコ号」釧路駅行き
- 塘路 14:50発 → 釧路湿原 15:08着/16:08発 → 釧路 16:40着
- 普通「よくばりノロッコ号」塘路駅行きと同じ日に運転
- 普通「夕日ノロッコ号」塘路駅行き
- 釧路 15:23発 → 釧路湿原 15:48発 → 塘路 16:07着
- 2024年09月:21日(土)~30日(月)運転
- 普通「夕日ノロッコ号」釧路駅行き
- 塘路 17:02発 → 釧路湿原 17:19発 → 釧路 17:50着
- 普通「夕日ノロッコ号」塘路駅行きと同じ日に運転
- 普通「ノロッコ川湯温泉号」川湯温泉駅行き
- 釧路 11:06発 → 釧路湿原 11:32発 → 標茶 12:17着/41発 → 摩周 13:10発 → 川湯温泉 13:32着
- 2024年06月:8日(土)運転
- 2024年07月:6日(土)運転
- 2024年10月:5日(土)運転
- 普通「ノロッコ川湯温泉号」釧路駅行き
- 川湯温泉 15:00発 → 摩周 15:21/15:32発 → 標茶 16:01着/16:15発 → 釧路湿原 17:19発 → 釧路 17:50着
- 普通「ノロッコ川湯温泉号」川湯温泉駅行きと同じ日に運転
きっぷの予約方法・予約状況
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」は、指定席(トロッコ風車両)を利用する場合は予約が必要です。自由席を利用する場合は、予約不要で乗車できます。
ツアーで予約
この観光列車を簡単に予約したいなら、「ツアーの利用」もおすすめ。面倒なきっぷの手配がいらず、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「ノロッコ号」で検索すると、「くしろ湿原ノロッコ号と阿寒湖クルーズ! 2つの乗り物で大自然を周遊!富良野・美瑛・釧路湿原・知床半島 ひがし北海道ぐるっと感動15景めぐり 3日間」などが発売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷを予約
- 指定席利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「指定席券」です。
- 自由席利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」です。
- 「くしろ湿原ノロッコ号」の指定席券は、「えきねっと」のチケットレスサービスに対応しています。きっぷを発券する必要がないため、便利でスムーズです。
- 「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うことはできません。
- 無人駅から乗車の場合、乗車券は車内で購入できます。
- 「くしろ湿原ノロッコ号」の指定席は、指定席券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗車できます。
- 「くしろ湿原ノロッコ号」の自由席は、「青春18きっぷ」だけで乗車できます。
この観光列車のきっぷは、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
予約状況は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」で確認可能です。
きっぷの料金
JR北海道の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」に、通常のきっぷで片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です(税込み)。
- 釧路~釧路湿原
- 指定席利用の場合は1280円(乗車券440円、指定席券840円)、自由席利用の場合は440円。
- 釧路~塘路
- 指定席利用の場合は1480円(乗車券640円、指定席券840円)、自由席利用の場合は640円。
- 釧路~川湯温泉
- 指定席利用の場合は2940円(乗車券2100円、指定席券840円)、自由席利用の場合は2100円。
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
お得なきっぷ
「くしろ湿原ノロッコ号」を利用できる、お得なきっぷの一例です。
- Peach/FDAひがし北海道フリーパス
- 大人の休日倶楽部パス
- 青春18きっぷ
- 北海道&東日本パス
- 北海道フリーパス
お得なきっぷの内容は、変更の場合があります。詳細は「JR北海道のおトクなきっぷ」をご覧ください。