津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、停車駅、よくある質問、乗車レビューなどをご紹介。雪景色のなか、あぶったスルメを味わいながら、レトロ列車の旅はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
石炭仕入れ価格の上昇などにより、ストーブ列車券の料金が改定されます。詳しくは、このページ最後をご覧ください。
「ストーブ列車」の基本
昔ながらのレトロな列車
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、床が木でできている昔ながらの旧型客車に、石炭を焚いて使うダルマストーブを設置。ときには地吹雪になる雪景色のなか、タイムスリップしたような旅を楽しむことができます。
車内でスルメが販売されており、ダルマストーブであぶったアツアツのところを味わえるのも特徴です。
- 1948年(昭和23年)から1955年(昭和30年)に製造された旧型客車を使用しています。
おもな運転区間
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、おもに次の区間で運転されます。
- 「ストーブ列車」
- 津軽五所川原駅(青森県五所川原市)~津軽中里駅(青森県北津軽郡中泊町)、津軽鉄道線経由、走行距離20.7km
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おすすめ座席
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」の客席は、全部で2種類。そこから目的別に、おすすめの客席をご紹介します。
- 「ストーブ列車」の客席は、向かい合わせ4人掛けのボックスシートのみです。
ストーブの熱を感じたい!
「ダルマストーブのあるボックスシート」がおすすめです。
1両あたり2か所、ダルマストーブをあいだに挟んだボックスシートがあり、その熱、スルメをあぶる風情を間近で感じることができます。
ただ、どうしても注目が高い場所のため、落ち着かないかもしれません……。席数も少ないですし、通常のボックスシートのほうがおすすめになる場合もありそうです。
車窓がいい席は?
「ストーブ列車」で、車窓に関するおすすめの席は、特にありません。どちら側の席でも、津軽の雪景色を楽しむことができます。
乗車レビュー
「ストーブ列車」津軽中里駅行きに乗車
全車自由席なので席が確保できるか心配でしたが、30分ぐらい前に津軽五所川原駅へ行ったら、余裕で座れました。9割方、座席が埋まるぐらいの乗車率だったでしょうか。
極寒のホームから車内へ入るとポカポカで、だけど古い車両の隙間風に寒さを感じる瞬間もあるなど、いい意味で21世紀らしくない楽しい旅でした。
よくある質問
車内販売はある?
「ストーブ列車」では車内販売を実施しており、スルメや青森の日本酒、リンゴジュースなどを購入できます。なおスルメは、車内販売で購入すると係の人があぶってくれるシステムです。
また事前予約制で、駅弁「ストーブ弁当」を注文することも可能です(駅などで受け取り)。
どんな編成で走る?
「ストーブ列車」は基本的に、DC350形ディーゼル機関車と、旧型客車2両、津軽21形ディーゼルカー(一般車両)1両の編成で運転されます。
- ダルマストーブが車内に設置されているのは、旧型客車のみです。
- ディーゼル機関車を使用しない場合や、旧型客車が1両になる場合があります。
Wi-Fi・コンセントはある?
「ストーブ列車」に、車内Wi-Fi、コンセントはありません。携帯電話の電波は、基本的に届くようです。
運転日・時刻表
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、12月1日から3月31日まで、最大1日3往復の運転が基本です。
- 途中の停車駅は十川、五農校前、津軽飯詰、嘉瀬、金木、芦野公園、大沢内です。
- 151列車と152列車のみ、12月中は土曜日と日曜日だけの運転になります(1月以降は毎日運転)。
津軽中里方面行きの時刻表
駅名 | 151列車 | 153列車 | 155列車 |
---|---|---|---|
津軽五所川原 | 9:35 | 12:00 | 14:40 |
金木 | 10:01/05 | 12:26/30 | 12:06/10 |
津軽中里 | 10:20 | 12:45 | 15:25 |
津軽五所川原方面行きの時刻表
駅名 | 152列車 | 154列車 | 156列車 |
---|---|---|---|
津軽中里 | 10:53 | 13:37 | 15:54 |
金木 | 11:07/11 | 13:52/56 | 16:09/12 |
津軽五所川原 | 11:37 | 14:22 | 16:38 |
「五所川原立佞武多」特別運行
「ストーブ列車」の古い旧型客車を使った列車が、「五所川原立佞武多」の夏祭りにあわせて運転されます。ストーブは使われませんが、冷房がなく窓が開く車両なので、自然の風を浴びながら車窓を楽しめるそうです。
- ダルマストーブは使用しません。
- ストーブ列車券は不要で、乗車券(運賃)のみで乗車できます。
- 運転日は、2024年8月4日(土)から8日(木)までの毎日です。
- 途中の停車駅は十川、五農校前、津軽飯詰、嘉瀬、金木、芦野公園、大沢内です。
駅名 | 津軽中里駅行き | 津軽五所川原駅行き |
---|---|---|
津軽五所川原 | 12:00 | 14:22 |
金木 | 12:26/30 | 13:52/56 |
津軽中里 | 12:45 | 13:37 |
きっぷの予約方法・予約状況
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」は、全車自由席です。予約不要で乗車できます。
ツアーで乗車
この観光列車を簡単に予約したいなら、「ツアーの利用」もおすすめ。面倒なきっぷの手配がいらず、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「ストーブ列車」で検索すると、「“走るレストラン”TOHOKU EMOTIONを本ツアーで貸切運行! リゾートしらかみ・ストーブ列車・三陸鉄道 みちのく海岸線列車旅 4日間」などが販売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷで乗車
必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「ストーブ列車券」です。
きっぷは、津軽五所川原駅などのおもな駅で購入できるほか、車内、降車時の精算も行えます。
- ダルマストーブがない一般車両を利用する場合、必要なきっぷは「乗車券(運賃)」のみです。
- Suica、PASMO、ICOCAといった交通系ICカードを使うことはできません。
きっぷの料金
津軽鉄道の観光列車「ストーブ列車」の料金は、乗車する区間の乗車券(運賃)とストーブ列車券の金額をあわせたものになります(ダルマストーブがない一般車両を利用する場合、ストーブ列車券は不要)。
以下の料金表は、各駅間の乗車券とストーブ列車券をあわせた、1人あたりの料金です。
- 2024年度より、ストーブ列車券が500円から1000円に、500円値上げされます(掲載の料金は値上げ後のもの)。
- 乗車駅と下車駅が逆になっても、料金は同じです。
- Suica、PASMO、ICOCAといった交通系ICカードを使うことはできません。
- 「ストーブ列車」は、「津軽フリーパス」では乗車できません(ダルマストーブがない一般車両への乗車は可)。別に乗車券、ストーブ列車券の購入が必要です。
- 通常より200円高い寄付金つきストーブ列車券も販売されています。
大人の料金
― | 金木駅まで | 津軽中里駅まで |
---|---|---|
津軽五所川原駅から | 1560円 | 1870円 |
金木駅から | … | 1400円 |
子供の料金
― | 金木駅まで | 津軽中里駅まで |
---|---|---|
津軽五所川原駅から | 1280円 | 1440円 |
金木駅から | … | 1200円 |
子供(小学生)の料金は、乗車券が大人の半額(10円未満切り上げ)、ストーブ列車券は大人と同額です。
お得なきっぷ
「ストーブ列車」を利用できるお得なきっぷは、特にありません。通常のきっぷを購入するか、ツアーでの乗車が一般的です。
新着情報
ストーブ列車券の料金を改定
津軽鉄道が2024年7月23日(火)、「ストーブ列車」への乗車に必要なストーブ列車券について、料金を改定すると発表しました。
2024年12月1日(日)運転分から、ストーブ列車券は500円から1000円に、寄付金つきのストーブ列車券は700円から1200円になります。
料金の改定について津軽鉄道は、経費の削減などに努めてきたものの、軽油や、国内家庭用石炭の採掘終了による石炭仕入れ価格の上昇、車両維持に必要な修繕材料などの値上がり、人件費の増加により、現行価格でのストーブ列車の運行が困難になったとしています。
なお、ストーブ列車券以外の料金は、据え置くそうです。