JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、お役立ち情報をご紹介。四万十川のディーゼル新幹線はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
観光列車の特徴
実は座席も新幹線
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、「団子鼻」といった初代新幹線「0系」のような外観を持ちながら、ローカル線の普通列車として、自然豊かな四万十川沿いをトコトコ走ります。
見た目だけではなく、車内には実際に0系新幹線で使っていた座席を設置しているほか、鉄道模型も展示。「鉄道」と遊び心にあふれた列車になっています。
おもな運転区間
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、おもに次の区間で運転されます。
- 普通「鉄道ホビートレイン」
- 宇和島駅(愛媛県宇和島市)~窪川駅(高知県高岡郡四万十町)、予讃線・予土線・土佐くろしお鉄道線経由、走行距離82.2km
座席・設備・サービス
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、すべて普通車の自由席です。
- 車内にトイレはありません。
- 車内販売はありません。
クロスシート
0系新幹線の座席を設置したもので、肘掛けのテーブルも使用可能。2人掛けの席が2列あります。
- クロスシートは、2パターン(2列とも窪川駅側を向いた状態、1列だけ向きを変えてボックスシートにした状態)で使うことができます。
- 車両中央側のクロスシートは、向きを変えることができません。
ロングシート
窓を背にしたロングシートです。
- 床には、JR四国のルーツである讃岐鉄道A形タンク機関車の形式図が、青焼きをイメージして描かれています。
ショーケース
HOゲージ、Nゲージの鉄道模型が、説明とあわせて車内の各所へ飾られています。
- 新幹線エリア、企画展示エリアのほか、四国にちなんだ車両の展示があります。
郵便ポスト
「鉄道ホビートレイン」車内から、普通郵便を投函できます。
- 小型記念通信日付印の押印は、2022年3月で終了したようです。
運賃表
「鉄道ホビートレイン」の車内運賃表には、「東京」「名古屋」「新大阪」といった東海道新幹線(1964年〈昭和39年〉の開業時)の駅名も記載されています。
乗車記念プレート
クロスシート付近にあり、記念撮影に活用できます。
編成・座席表
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、キハ32形ディーゼルカー1両編成で運転されます。
おすすめの席
四万十川や沈下橋をより眺めやすいのは、窪川駅に向かって左側(ロングシートしかない側)ですが、右側からも四万十川を眺められる区間はあります。
また、十川駅(高知県高岡郡四万十町)付近でその時期に眺められる、多数のこいのぼりが四万十川上空を泳ぐ「こいのぼりの川渡し」は、窪川駅に向かって右側へ広がります。
プチ情報
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 新幹線のように見えますが、最高速度は85km/h、65km/hなどです(区間によって異なる)。
- 宇和島駅、高知駅では、「プラレール」の展示を行っています。
- 「団子鼻」は、運転席からの視界確保、空気抵抗の軽減を考え、メッシュ加工されています。
- 予土線は、平均通過人員が220人/日、営業係数(100円の収入を得るために必要な経費〈2022年度〉)が615円と、JR四国線で一番厳しい状況になっています。
- 「鉄道ホビートレイン」は、そうした予土線の利用促進を図るため登場した列車で、「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」とあわせて「予土線3兄弟」と呼ばれています。
- 「鉄道ホビートレイン」は、3兄弟の三男です。
- 車内にトイレはありませんが、途中の江川崎駅(高知県四万十市)にしばらく停車。そこで用を足すことができます。
- カーテンにも、JR四国のルーツである讃岐鉄道A形タンク機関車が描かれています。
- 「団子鼻」になっているのは、車両の窪川駅側だけ。反対の宇和島駅側は、塗装で0系らしくされています。
運転日・時刻表
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、予土線の普通列車として、基本的に毎日運転されます。
- すべての列車が、各駅に停車します。
- 途中駅の時刻は、一部の駅のみ掲載しています。
- 違う車両で運転される場合があります。
- 普通「鉄道ホビートレイン(4810D)」
- 宇和島 6:00発 → 江川崎 7:07着/10発 → 窪川 8:09着
- 普通「鉄道ホビートレイン(4817D)」
- 窪川 10:43発 → 江川崎 12:07着/11発 → 宇和島 13:29着
- 普通「鉄道ホビートレイン(4822D)」
- 宇和島 16:40発 → 近永 17:20着
- 普通「鉄道ホビートレイン(4823D)」
- 近永 17:28発 → 宇和島 18:06着
- 普通「鉄道ホビートレイン(4826D)」
- 宇和島 18:35発 → 江川崎 19:42着
- 普通「鉄道ホビートレイン(4829D)」
- 江川崎 20:28発 → 宇和島 21:36着
きっぷの予約方法・予約状況
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」は、全車自由席のため、予約不要で乗車できます。
ツアーで予約
この観光列車へ乗るには、「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒なきっぷの手配が不要で、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「鉄道ホビートレイン」で検索すると、「土佐くろしお鉄道・中村宿毛線は車両貸切! 6つのローカル列車で四国をぐるり一周 3日間」などが発売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷで乗車
「鉄道ホビートレイン」の乗車に必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」です。
- 「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うことはできません。
- 「鉄道ホビートレイン」は、「青春18きっぷ」でも乗車できます。
- 窪川~若井間は土佐くろしお鉄道線のため、同区間を含めて「青春18きっぷ」で乗車する場合、別に210円の運賃が必要です。
きっぷの料金
JR四国の観光列車「鉄道ホビートレイン」に、通常のきっぷで片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です(税込み)。
- 宇和島~江川崎
- 850円(乗車券850円)
- 宇和島~窪川
- 2040円(JR四国の乗車券1830円、土佐くろしお鉄道の乗車券210円)
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
お得なきっぷ
「鉄道ホビートレイン」を利用できる、お得なきっぷの一例です。
- 四国グリーン紀行
- 四国フリーきっぷ
- 週末乗り放題きっぷ
- 四国再発見早トクきっぷ
- バースデイきっぷ
- 四万十・宇和海フリーきっぷ
- しまんとグリーンラインフリーきっぷ
- 青春18きっぷ
お得なきっぷの内容は、変更の場合があります。詳細は「JR四国ツアー」をご覧ください。