JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」をかんたんに予約する方法、料金、運転日、時刻表、停車駅、よくある質問、乗車レビューなどをご紹介。海の絶景と味覚、おもてなしを楽しむ旅はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
「伊予灘ものがたり」の2代目車両が、乗客6万人を達成。記念のイベントが実施されます。詳しくは、このページ最後をご覧ください。
「伊予灘ものがたり」の基本
伊予灘の絶景を車窓と駅で
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」では、車窓に伊予灘が展開。沿線の食材を使った料理、スイーツなどを味わいながら、絶景の旅を楽しむことが可能です。
停車駅などで、沿線の人々によるお出迎え、おもてなしがあるのもポイント。イヌやネコが一緒に歓迎してくれる場合もあります。
- 「伊予灘ものがたり」は、海が見える駅として知られる下灘駅(愛媛県伊予市)でしばらく停車。タイミングによっては、伊予灘に沈む夕日を眺められることもあります。
おもな運転区間
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、おもに次の区間で運転されます。
- 特急「伊予灘ものがたり(大洲編/双海編)」
- 松山駅(愛媛県松山市)~伊予大洲駅(愛媛県八幡浜市)、予讃線(下灘駅)経由、走行距離55.1km
- 特急「伊予灘ものがたり(八幡浜編/道後編)」
- 松山駅(愛媛県松山市)~八幡浜駅(愛媛県八幡浜市)、予讃線(下灘駅)経由、走行距離68.4km
- 伊予大洲駅行きの列車が「大洲編」、八幡浜駅行きの列車が「八幡浜編」、伊予大洲駅発の松山駅行きが「双海編」、八幡浜駅発の松山駅行きが「道後編」です。
座席・設備・サービス
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」の客席は、すべてグリーン車の指定席です。
指定席(グリーン車)
窓側を向いた2人用と1人用のカウンターシート、向かい合わせ4人掛けのボックスシート、向かい合わせ2人掛けのボックスシート、個室「フィオーレスイート」があります。
- 2人用のカウンターシートは、2席がひとつになったもの、1人用ずつ席が分かれているものがあります。
- 1号車は「茜(あかね)の章」、2号車は「黄金(こがね)の章」、3号車は「陽華(はるか)の章」と名づけられ、それぞれ異なるイメージでデザインされています。
個室「フィオーレスイート」
3号車に1室あるグリーン個室。海側へ設けられたカウンターテーブルを囲む形で、2人掛けソファーシートが4脚設置されており、2名から8名で利用可能です。
「伊予灘ものがたり」3号車の客席は、このフィオーレスイートだけ。「貸切車両」を楽しめます。
- フィオーレスイートでは、ウェルカムドリンク、限定メニューなどのサービスがあります。
事前予約メニュー
「伊予灘ものがたり」では、地元の食材を使った料理やスイーツを、事前予約で味わえます。
運行時間帯によって「朝のひとときを味わう旬彩モーニング」3000円、「内子杉の木箱で彩る和杉膳(わさんぜん)」5500円、「門田フレンチ~伊予灘ミニコース~」5500円、「伊予灘の菓織箱(アフタヌーンティーセット)」3500円といった異なる料理、スイーツが用意されています。
予約は、JR西日本「tabiwa by WESTER」などから、乗車4日前まで可能です。
車内販売
「伊予灘ものがたり」ではドリンクやスイーツ、おつまみ、沿線の特産品などを、車内で販売しています。
- 自分の席を担当するアテンダントへ注文し、下車前にまとめて精算する形です。
編成・座席表
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、キハ185系ディーゼルカー3両編成で運転されます。
おすすめの席
「伊予灘ものがたり」でおすすめの席は、やはり伊予灘側になる、松山駅に向かって左側(カウンターシート側)でしょうか。ただ山側になる座席も床が高くされ、眺望に配慮されているため、心配は無用です。
プチ情報
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 乗降できる途中駅は伊予大洲駅だけですが、それ以外の駅にも停車し、地元の人々によるおもてなしなどが行われます。
- ホームから伊予灘を見渡せる下灘駅では、地域の特産品などを販売しています(土曜日、日曜日、祝日のみ)。
- 「伊予灘ものがたり」は2014年7月、キハ40系ディーゼルカーで運行を開始。2022年4月から、2代目車両として現在のキハ185系ディーゼルカーが登場しました。
- お茶やお水を除き、車内への食事やアルコール類の持ち込みはできません。
- 「伊予灘ものがたり」は、平日に貸切での運行も可能です。
運転日・時刻表
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、金曜日、土曜日、日曜日、祝日を中心に、1日2往復の運転が基本です。
- 運転日は、すべての列車で同じです。
- 特急「伊予灘ものがたり(大洲編)」伊予大洲駅行き
- 松山 8:27発 → 伊予大洲 10:28着
- 2024年01月:土曜日、日曜日運転(6日、7日を除く)
- 2024年02月:土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年03月:金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転(8日、15日を除く。1日~3日は特別企画で運転)
- 2024年04月:土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年05月:土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年06月:土曜日、日曜日運転
- 2024年07月:土曜日、日曜日、祝日、19日(金)、26日(金)運転
- 2024年08月:金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年09月:土曜日、日曜日、祝日運転(29日は特別企画で運転)
- 特急「伊予灘ものがたり(双海編)」松山駅行き
- 伊予大洲 10:57発 → 松山 13:02着
- 特急「伊予灘ものがたり(八幡浜編)」八幡浜駅行き
- 松山 13:31発 → 伊予大洲 15:13発 → 八幡浜 15:50着
- 特急「伊予灘ものがたり(道後編)」松山駅行き
- 八幡浜 16:14発 → 伊予大洲 16:33発 → 松山 18:17着
きっぷの予約方法・予約状況
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、全車指定席のため、乗車には予約が必要です。
ツアーで予約
この観光列車を簡単に予約したいなら、「ツアーの利用」もおすすめ。面倒なきっぷの手配がいらず、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「伊予灘ものがたり」で検索すると、「伊予灘ものがたり・志国土佐 時代の夜明けのものがたり・四国まんなか千年ものがたり 3日間」などが発売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷを予約
- グリーン個室「フィオーレスイート」利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「特急券」「グリーン個室券」です。
- グリーン車指定席利用の場合
- 必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「特急券」「グリーン券」です。
- 「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うことはできません。
- 特急券、グリーン券は、大歩危駅で下車、乗車する場合のみ購入できます。
- フィオーレスイートは、2名から8名で予約できます。
- 1号車の4人掛けボックスシートは、3名以上で予約できます。
この観光列車のきっぷは、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
インターネットでの予約は、乗車と⾷事などがセットになったJR四国の「駅長推薦 あじな散歩道 ものがたり列車きっぷ」、JR四国ツアーの通販で「バースデイきっぷ」などを購入する場合に行えます。
予約状況は、JR四国「空席情報」で確認可能です。
きっぷの料金
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」に、通常のきっぷで片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です(税込み)。
- 松山~伊予大洲
- 3980円(乗車券1080円、特急券1200円、グリーン券1700円)
- 松山~八幡浜
- 4330円(乗車券1430円、特急券1200円、グリーン券1700円)
- グリーン個室「フィオーレスイート」を利用する場合、1室あたり3万3600円のグリーン個室料金と、乗車する人数分の乗車券、特急券が必要です。8名で松山~八幡浜間を乗車した場合、合計の料金は5万4640円、1名あたり6830円になります。
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
お得なきっぷ
「伊予灘ものがたり」を利用できる、お得なきっぷの一例です。
- 四国グリーン紀行
- バースデイきっぷ(グリーン車用)
お得なきっぷの内容は、変更の場合があります。詳細は「JR四国ツアー」をご覧ください。
新着情報
「2代目」乗車6万人達成
2022年4月に登場した「伊予灘ものがたり」の2代目車両について、2024年8月11日(日)に、定期運行の乗客が6万人を達成する見込みだそうです。
これを記念し、当日の「伊予灘ものがたり」乗客に記念缶バッジがプレゼントされるほか、松山駅、伊予上灘駅、下灘駅、伊予大洲駅、八幡浜駅のホームからオリジナルの横断幕でお見送りが行われます。
なお、乗客6万人の達成日が前後した場合でも、イベントは8月11日(日)の実施。また、初代車両からの通算では、これまで約20万5700人が「伊予灘ものがたり」の定期運行に乗車しているそうです。