JR九州の観光列車「SL人吉」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、お役立ち情報をご紹介。大正ロマン満点の汽車旅はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
観光列車の特徴
大正ロマンの設備充実SL列車
JR九州の観光列車「SL人吉」は、木材を多用したクラシカルな車両を、100歳をこえた1922年(大正11年)生まれの8620形蒸気機関車がけん引。まるで大正時代のような雰囲気を味わえます。
展望ラウンジやビュッフェなど、車内の設備が充実しているのもポイントです。
- ビュッフェで、飲食品やグッズなどが販売されます。
- 8620形蒸気機関車には、「ハチロク」の愛称があります。
- 大正時代が舞台のアニメ『鬼滅の刃』とコラボし、「無限列車」としても運転されました。
おもな運転区間
JR九州の観光列車「SL人吉」は、おもに次の区間で運転されます。
- 快速「SL人吉」
- 熊本駅(熊本市西区)~鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)、鹿児島本線経由、走行距離89.8km
- 「SL人吉」の運転区間は元々、熊本駅と人吉駅(熊本県人吉市)のあいだでしたが、2020年7月の豪雨災害で経由する肥薩線が不通になったことから、熊本~鳥栖間へ変更されています。
編成・座席表
JR九州の観光列車「SL人吉」は、1922年(大正11年)に製造された8620形蒸気機関車58654号機と、DE10形ディーゼル機関車によって、50系客車3両を挟む形で運転されます。
- 8620形蒸気機関車は3号車の鳥栖駅側、DE10形ディーゼル機関車は1号車の熊本駅側に連結されます。
- 鳥栖駅行きの列車は、8620形蒸気機関車を先頭に運転されます。
- 熊本駅行きの列車は、DE10形ディーゼル機関車を先頭に運転されます。
車内・客席・設備
JR九州の観光列車「SL人吉」の客席は、すべて普通車の指定席です。
指定席(普通車)
向かい合わせ4人掛けと、片側2人掛けのボックスシートです。布張りの座席、革張りの座席があります。
展望ラウンジ
機関車のすぐ隣にある、迫力満点の展望スペース。子ども用の椅子が設置されているのも特徴です。1号車、3号車にあります。乗客の共用スペースです。
ミニSLミュージアム
1号車にある、鉄道模型などを展示したスペース。このほかにも「SL人吉」は、車内の各所に鉄道模型、ゆかりの品などを展示しています。
ビュッフェ
沿線の特産品、グッズ、飲食品などを販売しています。カウンターテーブルを備えており、車窓を楽しみながらくつろぐことも可能。2号車です。
- お弁当は、事前予約が必要です。「SL人吉」公式ホームページから予約できます。
「SL人吉」プチ情報
JR九州の観光列車「SL人吉」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)が、車両のデザインを担当しています。
- 「SL人吉」の2人掛け座席は、向きを変えられません。予約時には注意が必要です。
- 「SL人吉」は、蒸気機関車が先頭になる鳥栖駅行きの列車で、人気が高い傾向があるようです。ディーゼル機関車が先頭の熊本駅行き列車は比較的、きっぷを予約しやすいかもしれません。
- 「SL人吉」の8620形蒸気機関車、50系客車はかつて、豊肥本線の観光列車「SLあそBOY」として運転されていました。
- 鳥栖駅ホームの立ち食いうどん店は、「かしわうどん」が名物。いくつかある店舗のうち、なぜか5、6番ホームのお店が一番おいしい、といわれています。
- 鳥栖駅では、「長崎街道焼麦弁当」「かしわめし」などの駅弁を販売しています。
「SL人吉」が走る地域には、熊本城、水前寺公園、三池炭鉱、太平燕、馬肉料理、熊本ラーメンといった、さまざまな見どころ、美味しいものがあります。
「熊本の人気観光地・グルメ」も、ぜひチェックしてみてください。
運転日・時刻表
「SL人吉」は、2024年3月23日(土)で運転を終了する予定です。なおこの日は、特別に博多駅発着で運転されます。
JR九州の観光列車「SL人吉」は、土曜日、日曜日、祝日、行楽シーズンを中心に、1日1往復の運転が基本です。
通常運行の運転日・時刻表
- 快速「SL人吉」鳥栖駅行き
- 熊本 10:58発 → 玉名 11:39着/49発 → 大牟田 12:22着/26発 → 久留米 13:17着/26発 → 鳥栖 13:37着
- 【2024年3月16日から】熊本 10:54発 → 玉名 11:36着/45発 → 大牟田 12:20着/25発 → 久留米 13:21着/24発 → 鳥栖 13:35着
- 2024年01月:土曜日、日曜日、祝日、2日(火)、5日(金)運転
- 2024年02月:土曜日、日曜日、祝日、29日(木)運転
- 2024年03月:1日(金)~4日(月)、7日(木)~11日(月)、14日(木)~17日(日)、20日(水・祝)~22日(金)運転
- SLが先頭で運転
- 快速「SL人吉」熊本駅行き
- 鳥栖 15:11発 → 久留米 15:22着/23発 → 大牟田 16:18着/19発 → 玉名 16:51着/52発 → 熊本 17:33着
- 【2024年3月16日から】鳥栖 15:12発 → 久留米 15:23着/24発 → 大牟田 16:17着/19発 → 玉名 16:51着/52発 → 熊本 17:33着
- 快速「SL人吉」鳥栖駅行きと同じ日に運転
- ディーゼル機関車が先頭で運転
ラストランの運転日・時刻表
- 快速「SL人吉」博多駅行き
- 熊本 7:40発 → 玉名 8:21着/23発 → 大牟田 9:01着/04発 → 久留米 9:54着/10:21発 → 鳥栖 10:33着/36発 → 博多 11:49着
- 2024年03月:23日(土)運転
- ディーゼル機関車が先頭で運転
- 快速「SL人吉」熊本駅行き
- 博多 13:48発 → 鳥栖 14:49着/14:54発 → 久留米 15:05着/11 発 → 大牟田 16:08着/16発 → 玉名 16:49着/57発 → 熊本 17:38着
- 快速「SL人吉」博多駅行きと同じ日に運転
- SLが先頭で運転
- 博多駅発車時に記念出発式を開催
このほか2024年3月24日(日)に、熊本駅発、八代駅行きで「SL人吉」運行終了式典が実施されます。乗車できるのは沿線の人々などだけで、きっぷの一般販売は行われません。
きっぷの予約方法・予約状況
JR九州の観光列車「SL人吉」は、全車指定席のため、乗車には予約が必要です。
ツアーで予約
この観光列車を簡単に予約したいなら、「ツアーの利用」もおすすめ。面倒なきっぷの手配がいらず、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
- クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「SL人吉」で検索すると、「2024年3月運行終了!“ありがとうSL人吉”といちご狩り食べ放題 in 佐賀」などが発売されています。
- 人気の寝台列車・観光列車に乗る!
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷを予約
「SL人吉」の乗車に必要なきっぷは、「乗車券(運賃)」「指定席券」です。
- 乗車券として、「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うこともできます。
- 「SL人吉」は、指定席券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗車できます。
この観光列車のきっぷは、JR九州のネット予約サービス「インターネット列車予約」、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR西日本のネット予約サービス「e5489」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
予約状況は、JR九州のネット予約サービス「インターネット列車予約」で確認可能です。
きっぷの料金
JR九州の観光列車「SL人吉」に、通常のきっぷで片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です(税込み)。
- 熊本~久留米
- 3360円(乗車券1680円、指定席券1680円)
- 熊本~鳥栖
- 3360円(乗車券1680円、指定席券1680円)
- 大牟田~鳥栖
- 2540円(乗車券860円、指定席券1680円)
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで? 料金は? 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
割引きっぷ
旅のルートなどにもよりますが、JR九州が用意している割引きっぷを使うと、観光列車の旅をお得に楽しめる場合があります。