JR東日本の観光列車「海里」
JR東日本の観光列車「海里」のきっぷ予約方法、料金、運転日、時刻表、お役立ち情報をご紹介。新潟・庄内の味覚と名勝「笹川流れ」を楽しむ旅はいかがでしょうか。
情報は、災害などの理由で変更の場合があります。公式ホームページもご確認ください。
観光列車の特徴
絶景「笹川流れ」で舌鼓
JR東日本の観光列車「海里」は、「新潟・庄内の食と景観」がコンセプト。
車窓には日本海の絶景「笹川流れ」が展開し、庄内平野では雄大な鳥海山も登場。展望室も備えた窓の大きな車両から眺めを満喫できるほか、食事がセットになった乗車プランも用意。沿線の名店による和食や洋食を味わうことができます。
観光列車「海里」と日本海の車窓
JR東日本の観光列車「海里」2号車
新着情報
「羽越線100周年記念号」運転
新津駅（新潟市秋葉区）と秋田駅を結ぶ羽越本線が、2024年7月31日（水）で全線開通100周年。これを記念して7月27日（土）、28日（日）に、羽越本線の観光列車「海里」を使った快速「羽越線100周年記念号」が運転されます。
羽越本線全線開通100周年記念ロゴ（画像：JR東日本）
「羽越線100周年記念号」では、次の企画が実施される予定です。なお通常の「海里」と同様に、1号車と2号車は乗車券と指定席券を購入して乗車する一般の車両として、4号車は食事付きの旅行商品専用車両として使用されます。
- 秋田駅行き、新津駅行きでデザインが異なる記念乗車証を配布。
- 車内で、沿線自治体と連携したおもてなしを実施。
- 駅で、横断幕や100周年手旗などを使った出迎えを実施。
- 秋田駅行きの桑川駅停車時、沿線自治体の人々による特別なおもてなしを実施。
- 秋田駅行きのあつみ温泉～酒田間では、ANAの客室乗務員による「ANA SHONAI BLUE Ambassador」が、特別な車内アナウンスを実施。
- 秋田駅行きの終点到着時、秋田駅西口駅前広場で、羽越本線沿線の酒と食を
メインとした「エキマエ、はじまる。さんど市」を開催。 - 新津駅行きの秋田～遊佐間で、「鳥海山・飛島ジオパークの魅力を知ろう！」の講座を開設。
- 新津駅行きの鶴岡駅で、停車中に特別なおもてなしを実施。
- 旅行商品専用車両の往路では、この日だけのスペシャル弁当をオリジナル掛け紙で提供。
- 旅行商品専用車両の復路で楽しめるドルチェでは、鶴岡駅到着時、この日だけの特別なメニューを提供。
「羽越線100周年記念号」4号車に乗車する旅行商品は、JR東日本びゅうツーリズム＆セールス「日本の旅、鉄道の旅」で発売されます。
「羽越線100周年記念号」の運転時刻についてはこのページ下部「運転日・時刻表」をご覧ください。
重ね捺しスタンプラリー
2024年に「SLばんえつ物語」が25周年、「越乃Shu＊Kura」が10周年、「海里」が5周年を迎えることを記念して、「新潟・庄内 のってたのしい列車重ね捺しスタンプラリー」が開催されます。
「新潟・庄内 のってたのしい列車重ね捺しスタンプラリー」（画像：JR東日本）
いずれかの観光列車で台紙を入手したのち（1人1枚）、各列車に置かれた専用スタンプを集めていくもの。2列車以上を集めて、各列車いずれかの売店で500円（税込み）以上の買い物をすると、賞品がもらえます。
賞品は、2列車でオリジナルステッカー3枚セット、3列車でコンプリート証明書（特製ステンレスカード）。ひとつの台紙で2つの商品を受け取ることはできません。
開催期間は、2024年4月2日（火）から、12月31日（火）までです。
おもな運転区間
JR東日本の観光列車「海里」は、おもに次の区間で運転されます。
- 快速「海里」
- 新潟（新潟市中央区）～酒田（山形県酒田市）、白新線・羽越本線経由、走行距離168.2km
JR東日本の観光列車「海里」運転区間（地理院地図を元に作成）
座席・設備・サービス
JR東日本の観光列車「海里」の客席は、すべて普通車指定席で、通常のきっぷを予約して乗車する一般車両と、食事がセットになった乗車プラン用の車両（ツアー専用車両）があります。
普通車指定席（一般車両）
リクライニングシート
2人掛けのリクライニングシート（車椅子対応席は1人掛け）で、車窓をより楽しめるよう、高くされた床に、やや窓側を向けて設置されています。1号車です。
JR東日本の観光列車「海里」1号車
コンパートメントシート
4人用の簡易個室で、座面をフラットにしてくつろぐことも可能。コンセントも用意されています。2号車です。
JR東日本の観光列車「海里」2号車
座面をフラットにした「海里」コンパートメントシート
普通車指定席（ツアー専用車両）
海側を向いた2人掛けのカウンターシート、向かい合わせ4人掛け、もしくは2人掛けのボックスシートがあります。4号車です。
- ツアー専用車両の4号車は、ダイニング車両とされています。
JR東日本の観光列車「海里」ダイニング車内（くるみ１１１２ – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93650765による）
展望室
「海里」の運転席すぐ後ろは、テーブルを備えた展望室。運転士気分で迫力の眺望を楽しめるフリースペースです。
- 子どもでも前が見えやすいよう、一部の床が高くされています。
- コンセントも用意されています。
JR東日本の観光列車「海里」1号車展望室
売店・イベントスペース
「海里」の3号車には、ドリンク、おつまみ、お土産品などを販売する売店と、カウンターテーブルを備えたイベントスペースがあります。
- イベントスペースは通常、自由に利用することが可能。売店のメニューを味わいながら、広々した空間で過ごすことができます。
JR東日本の観光列車「海里」3号車
観光列車「海里」車内販売メニューの一例
事前予約メニュー
「海里」では、沿線の食材を使ったお弁当「海里特製 加島屋御膳」2700円を、事前予約で味わえます。
予約は「うけとりっぷ」から、乗車5日前まで可能です。予約することなく、売店で購入できる場合もあるようです。
「海里特製弁当」イメージ（画像：JR東日本）
食事付きプラン
「海里」は、乗車と食事をセットにしたプランを用意。沿線の名店が手がける料理は、酒田駅行きの列車と新潟駅行きの列車で、また季節によっても変化します。
観光列車「海里」食事付きプランのメニュー一例（画像：JR東日本）
編成・座席表
JR東日本の観光列車「海里」は、HB-E300系ハイブリッド車両4両編成で運転されます。
おすすめの席
「海里」でおすすめの席は、やはり日本海側でしょうか。酒田駅に向かって左側（A席側、4号車は5番から9番側）です。ただ山側の席（D席側）からも、床が高く窓の大きい車両のため、ある程度は日本海を楽しめるほか、庄内平野では鳥海山の雄姿を満喫できます。
JR東日本の観光列車「海里」シートマップ（JR東日本公式サイトより引用）
プチ情報
JR東日本の観光列車「海里」に関する、役立つかもしれないプチ情報です。主観的な情報、変わりやすい情報が含まれるため、参考までにご覧ください。
- 車窓に日本海の名勝「笹川流れ」が楽しめる桑川駅（新潟県村上市）とあつみ温泉駅（山形県鶴岡市）のあいだでは、速度を落として運転します（実施しない場合もあり）。
- 日本海まですぐの桑川駅では、30分ほど停車。併設されている道の駅 笹川流れから、日本海の眺望を楽しむことができます。時期によっては、日本海と夕日の絶景も眺められます。
- 道の駅 笹川流れでは、「海里」停車中限定で「つみれ汁」200円を販売しているほか、青い「日本海ソフトクリーム」や、「甘エビの唐揚げ」「ミニタレカツ丼」のテイクアウトもできます。
- 桑川駅をすぐ発車するダイヤで運転される場合もあります（冬ダイヤなど）。
桑川駅に停車する観光列車「海里」
道の駅 笹川流れで購入できる「日本海ソフトクリーム」
運転日・時刻表
JR東日本の観光列車「海里」は、金曜日、土曜日、日曜日、祝日を中心に、1日1往復の運転が基本です。
- 途中駅の時刻は、一部の駅のみ掲載しています。
- 途中停車駅は、新発田、中条、坂町、村上、桑川、あつみ温泉、鶴岡、余目です。
酒田方面行きの運転日・時刻表
- 快速「海里」酒田駅行き
- 新潟 10:11発 → 桑川 11:28着／12:03発 → 鶴岡 13:03発 → 酒田 13:27着
- 2024年05月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年06月：金曜日、土曜日、日曜日運転
- 2024年07月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転（27日、28日を除く）
- 2024年08月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転
- 2024年09月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転
JR東日本の観光列車「海里」
新潟方面行きの運転日・時刻表
- 快速「海里」新潟駅行き
- 酒田 15:03発 → 鶴岡 15:26着／56発 → 桑川 16:55着／17:21発 → 新潟 18:38着
- 2024年05月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転（3日を除く）
- 2024年06月：金曜日、土曜日、日曜日運転
- 2024年07月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転（27日、28日を除く）
- 2024年08月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転（9日～12日、17日を除く）
- 2024年09月：金曜日、土曜日、日曜日、祝日運転
- 快速「海里」新潟駅行き
- 酒田 15:52発 → 鶴岡 16:16着／26発 → 桑川 17:21着／21発 → 新潟 18:38着
- 余目、鶴岡、あつみ温泉、桑川、村上、坂町、中条、新発田駅に停車
- 2024年05月：3日（金）運転
- 2024年06月：―
- 2024年07月：―
- 2024年08月：9日（金）～12日（月・祝）、17日（土）運転
- 2024年09月：―
JR東日本の観光列車「海里」
そのほかの運転日・時刻表
「海里」の車両を、別の列車名、区間で運転する場合もあります。
- 快速「羽越線100周年記念号」秋田駅行き
- 新津 10:12発 → 秋田 15時22分着
- 新発田、中条、坂町、村上、桑川、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、遊佐、象潟、仁賀保、羽後本荘駅に停車
- 全車普通車指定席
- 2024年7月：27日（土）運転
- 快速「羽越線100周年記念号」新津駅行き
- 秋田 9:42発 → 新津 15時27分着
- 新発田、中条、坂町、村上、桑川、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、遊佐、象潟、仁賀保、羽後本荘駅に停車
- 全車普通車指定席
- 2024年7月：28日（日）運転
道の駅 笹川流れで購入できる「甘エビの唐揚げ」「つみれ汁」
きっぷの予約方法・予約状況
JR東日本の観光列車「海里」は、全車指定席のため、乗車には予約が必要です。
また、食事がセットになったプランで乗車するには、ツアーの予約が必要です。通常のきっぷで、食事がセットになったプランは利用できません。
ツアーで予約
この観光列車へ乗るには、「ツアーの利用」も検討の価値あり。面倒なきっぷの手配が不要で、おまかせで楽できるほか、お得な特別ツアーも用意されているからです。
クラブツーリズム「鉄道の旅特集」
- メニューから「海里」で検索すると、「新潟・庄内の絶景と食や地酒を楽しむ2つの観光列車の競演！日本海ビューダイニング『海里』・地酒を楽しむ『Shu＊Kura』2日間」などが発売されています。
- JR東日本びゅうツーリズム＆セールス「のってたのしい列車予約サイト」
- 「海里」への乗車と食事がセットになったプラン（ツアー）が発売されています。
人気の寝台列車・観光列車に乗る！
- ★いま注目★「寝台特急『サンライズ出雲』と観光列車『あめつち』2つの列車で紡ぐ山陰」「『ひのとり』『青の交響曲』『しまかぜ』『あをによし』4つの近鉄列車と伊勢神宮」などが発売されています。
東武鉄道の観光列車「スペーシア X」
上記ツアーは、定員に達したなどで募集終了の場合があります。
通常のきっぷを予約
必要なきっぷは、「乗車券（運賃）」「指定席券」です。
- 乗車券として「Suica」「PASMO」「ICOCA」といった交通系ICカードを使うことはできません（可能区間もあり）。
- 「海里」は、指定席券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗車できます。
この観光列車のきっぷは、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」、JR駅の「みどりの窓口」、おもな旅行会社などで、乗車1か月前の同じ日の午前10時00分から購入できます。
予約状況は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」で確認可能です。
JR東日本の観光列車「海里」
きっぷの料金
JR東日本の観光列車「海里」に片道乗車した場合の、大人1名あたりの料金です（税込み）。
通常のきっぷで乗車
- 新潟～鶴岡
- 3480円（乗車券2640円、指定席券840円）
- 新潟～酒田
- 3920円（乗車券3080円、指定席券840円）
子供の料金については、「電車の子供切符 何歳から何歳まで？ 料金は？ 半額にならない場合も」のページをご覧ください。
食事付きプランで乗車
- 料金は、時期によって変動することがあります。
- 記載の料金は、2024年4月から9月のものです。
- 新潟～鶴岡（下り酒田駅行き列車の場合）
- 1万1900円～1万7800円（子ども1万500円～1万6400円）
- 新潟～酒田（下り酒田駅行き列車の場合）
- 1万2300円～1万8200円（子ども1万700円～1万6600円）
- 鶴岡～新潟（上り新潟駅行き列車の場合）
- 1万2000円（子ども1万600円）
- 酒田～新潟（上り新潟駅行き列車の場合）
- 1万2400円（子ども1万800円）
お得なきっぷ
「海里」を利用できる、お得なきっぷの一例です。
- えちごツーデーパス
- えちごワンデーパス
- きらきら日本海パス
- 大人の休日倶楽部パス
- 週末パス
- 青春18きっぷ
- 北海道＆東日本パス
お得なきっぷの内容は、変更の場合があります。詳細はJR東日本「おトクなきっぷ」をご覧ください。